おかげさまで☆
「こんな自分はダメなんだ…」から「こんな自分もいいやん♪」を見つけるきらめき筆 の みなっちです✨✨
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コチラで書いた通り、『ウサギとカメ』のアナザーストーリー①です❤️
ぜひぜひお楽しみくださいね(*´艸`*)
***episode kame***
……ねえ。知ってるかい?
どうして ぼくが ウサと戦うことになったか。
どうして ぼくが そんな無謀なチャレンジをすることにしたのか。
あれは、10日前の夕暮れ時。
「なぁ、カメ助。お前さ、奇跡って信じるか?」
突然、ぼくにそう言ってきたのは、ぼくが一番仲良くしている親友のニョロ吉だった。
「どうしたんだよ、急に」
そう返事をするぼくに、ニョロ吉はすぐに答えてはくれなかった。
「俺さ……。もうすぐ転校するんだ」
ようやく口を開いたニョロ吉の声は、消えそうなくらい小さくて、震えてた。
それを聞いたぼくも、世界が止まったかのように動けなかった。
「俺さ……。カメ助と出会えるまで、ずっとひとりぼっちだった。
ほら。俺、こんなんだから、大概みんなから嫌われるんだよなぁ……。
まぁ……仕方ないよな。実際、気持ち悪りーし」
そう言って尻尾をニョロニョロとくねらせながら笑うニョロ吉の目には涙が浮かんでいて。
「お前くらいだったよ。こんな俺に話しかけてきてくれたのは。
……そんなお前と離れたら」
また、ひとりぼっちだな、と言った声は、もうほとんど音になっていなかった。
無言の時が流れる。
いつだって、ぼくはノロマなんだ。
こんな時、すぐに言いたい言葉さえ、出てこない。
「今まで、お前がいてくれたことだけでも奇跡だったんだよな……。
また、俺と仲良くしてくれる奴が現れてくれるなんて……そんな奇跡、ないよな……」
そう言って笑うニョロ吉に。
なんて言うのが正解かなんて、ぼくには全くわからなかったんだ。
ニョロ吉がいなくなる。
その事実は、ぼく自身も打ちのめして、思考回路を閉じさせていた。
ぼくが、ウサに挑戦状を叩きつけたのは、それから3日後だった。
もしも。
もしも、ぼくが。
誰よりもノロマだと自他共に認めるぼくが、駆けっこでは負け知らずのウサに勝つことができたら。
それは、『ぼくらの奇跡』を証明できるんじゃないだろうか。
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