二つに割ったマカロン。

クリームの入った愛らしい菓子をひらくように、
自分というものを
解体してみる。


あなたは見る。

「私」というものは何なのかを。

名前でも肩書きでも人格でも習慣でも、
記憶でもなく
身体でもなく
心でさえない、

これを。


魂など何処にある。
世界と名付けているものは。
後から押し付けられたものすべて、
剥ぎ取ってしまえば

何者でも
何でもない

これ。


割ったばかりの
ストロベリーのマカロンを
口に入れる。

甘い。

口のなかで
ほろほろと溶ける。

あなたも甘い。

そして苦い。

すべての味わいがある。

どれもが幻で、

それを超えている現実。

「私」はいない。


初めからある自由がこれ。




イチゴシェイクを描いた。