朝の光の粒が
まぶたを
優しく開いて
呼吸することを
意識しないまま、
始まりの吐息がもれる。
新しい太陽に誘われるまま、
湿った土の上を歩く。
夕べの雨に濡れた
黄金色の花咲き乱れる
アカシアの木に
もたれて、
赤い果実に口を付ける。
甘酸っぱさと
ふわり広がる香りは
流れる風と雲の白さに
ゆっくりと溶ける。
すべてが自然で
意味を探ることもないなら。
このすべてに
意味は元々ないのだから。
すべて
手放して、ただ
感じているだけ。
何かを知ることも
知る者もない。
もう既に
愛している。
愛だけが
ある。




アカシアを描いた。

オーストラリアやアフリカなど、熱帯地方に
数多くの種類が自生している高木。
黄色の花が球状に集い咲く。