困難に直面したとき
孤独で仕方ないとき、
あるいは
平坦な日々のさなかでも。

“あなた”のもとに
還りたい。
ふと
そう思うことが、
誰にでもあると思う。

“あなた”が、
神だろうが
仏だろうが
真実の自己だろうが、
呼び方は何でも良い。

還りたい、って
ひとつであることへの憧れ。
このどうしようもない
寂しさ・不満を消したい。
分離感、
すべてから冷たく切り離された感覚をどうにかしたい。
そんな感じ。
自分という個性ある人間に
愛着は持っているけど、
それを全部投げ打って
“あなた”に溶けてみたい、
密かな熱。

願いを叶えるために
探求は始まる。
確かな地図もない、
内面の旅。

もう、
どんな教師の話もあてにならない。
古人の記した有難い経典もさようなら。
これまでに蓄えた
膨大な神秘の知識の記憶とやらも、
紙にくるんでさっさと燃やしてしまおう。

善きもの・悪しきもの
分別など、
いったいなにが決める?

残りカスの灰すら
そよ風に消える。

幻の足かせは、
ただ記憶で掴んでいた
言葉だった。
イメージだった。
理論に理論を、
瞑想に瞑想を重ねて。

疑問をはさむ余地のない、
あるもの。

“あなた”の呼ぶ声、
声なき声。

差し伸べられる、待ち焦がれた手。
それを掴むものは同じ。

謎めいて見えたヴェールは既に剥がれている。
拍子抜けするほどに。


あるもので
ある、

いつも。
それで全部。





サンカヨウを描いた。

白い小さな花のサンカヨウ。
雨や朝露など、水にふれると
透明な花びらに変化する。
フシギ~雪兎きら



いつもと違う帰り道で、夕日を一枚。