近頃、眠る前にある本を一章ずつ読むのが楽しみだ。それは、

『新編 山のミステリー』工藤隆雄 著/山と渓谷社

この本、まだ最初のほうしか読んでないけれど、実話ばかりの怪談集。

読んでいると、オビにも書いてあるように、
山とは異界だなあという気がしてくる。


山といえば、ある思い出がある。
ここからは私の体験談。

・~・~・~・

昔、学校行事で登山をした。

私は生まれて初めての登山で、出発前から不安でしょうがなかった。
家を出るときは、決死の覚悟だった。


山はしんどかった。
想像以上にくたびれ果てて、でも夕食作りをしなくちゃいけない。
飯盒炊飯だ。

各班ごとに、野外の調理場で
カレーライスやサラダなどを作り、
レジャーシートを広げた高台に運んでゆく。

何月だったかは忘れたけど、
まだかなり暑い時期で
調理場はカレー鍋の湯気がもうもうとしていて、
疲労がピークに達した私の記憶は
その熱気とともに定かでない。

いったい、誰が料理したのか。


あ。
そういえば、自分が
機械仕掛けの人形のように、カレー鍋をひたすらかき混ぜていたのを思い出した・・・


(②へ続く)