たおやかな川のせせらぎ。
小石や岩に 水流がはじけて しぶく。

指先に そっと冷たさを遊ばせる。

沢から少し遠ざかり、しんとした緑の中へ踏み出す。
青々とした葉の連なり、
まだ昇ったばかりの太陽から 柔らかな光の筋が射し込む。

ざくりと踏みしめる土は、昨夜の雨を含んで少し重い。

木々に紛れて 名前も知らない森の花が原色の赤を咲かせている。
微かな甘い香り。

鳥たちの声はすぐ近くのようで、
辺りを見回すと 次の瞬間には
高らかと遥か遠くに響いた。

方向感覚を失いそうな景色のなか、ゆっくりと深呼吸する。

さらさらという音を頼りに
慣れ親しんだ水辺へ、再び足を向けて。


・・・
森の音的な自然音CDを聴いてると、
こんなイメージが大体湧く (実は今も聴きながら)。


空想や物思いに 夢中になるときも、
実際に その前・間・後と呼ぶその一切、
直接なのは意識だけ。

夢の中も 外もなく。
非二元。


目の覚めるような赤。