今朝
約束通り
サンドイッチを持って実家へ
母はサンドイッチを見ると
嬉しそうに手を出す
待って、待って
オムツ交換してから!
オムツ交換をして
顔を拭き
体を起こす
ようやくサンドイッチにありつけた母
それまで口をきかなかった父が
アイスコーヒーを持ってきた
少しはマシになったのか
デイサービスの回数を増やす話
まだ、父には
言っていない
父は、サービス云々より
お金がかかる事が嫌
しっかり計算してから
話さないと
お金の話をすると
機嫌が悪くなる
昔、自営業で羽振り良くしていた頃
まさか、晩年こんな生活になるなんて
思わなかっただろう
サラリーマンじゃないんだから
退職金も無いし
ちゃんと貯めておかないといけなかった
それを
毎晩飲み歩き
休みはゴルフ
人にはよく見られたいから
見栄を張る
お金を管理していたのは父だった
母は、一緒に働いても
一円ももらっていなかった
短気な父は、嫌な事があると
母にあたる
怖くて逆らえない母
だから
私が就職してからは
お給料日には
母にプレゼントを必ずあげていた
父が56歳で脳梗塞になってから
また、生活が変わった
母と私で店を守り必死だった
母は、
働くだけで楽しみもない生活
体の自由が利かず
気分で暴力を振るう父
母には、もうお酒しかなかった
毎晩の晩酌が
昼間も飲むようになり
最後の方は
朝から酔い潰れ
失禁していた
それを見て
また、殴る
店は開けられる状態ではない
開けても
客は来ない
繁盛していた頃が嘘のように
今
惨めな生活をしているのは
ある意味自業自得
だけど
母の事は
見捨てられない
寝たきりになっても
辛い思いをするなら
早く逝かせてあげることが幸せなのかもしれない
次、心臓発作がおきても
救急車を呼ばない
いや、いざとなったら
呼ぶのかもしれない
でも、
母の一番望む事を
してあげたい