私がテーブルコーディネート教室をしている理由。
それは、
素敵なテーブルを作れるようになってほしいから。
もちろん、それもあります。
でも、本当にお伝えしたいのは、
そのもっと先にあること。
私の教室に来る方は
40代後半から60代の方がほとんどです。
1人の女性としての自分より、
母、妻、娘、としての立場を優先してしまう方がとても多い年代
家族のため、人のために頑張ることが当たり前になっていて、
自分のことを後回しにしてしまう人達
でも、もっと自分を優先してもいいと思うのです。
家族や周りの人の目を気にしすぎず、
自分の価値観を大切にしてもいい。
もっと自分らしく、
軽やかに人生を楽しんでほしい。
私はそんな女性が増えて欲しいと思っています。
そのきっかけとして、
テーブルコーディネートがあったらいいなと思っているのです。
埼玉県川口市(東川口)の「食と暮らしを愉しむ教室」
テーブルコーディネーターの中江利会子です。
「いい子」でいることが当たり前だった頃
私自身、子どもの頃は、
家の中でいつも父の機嫌を気にしていました。
父には「こうあるべき」という正しさがあって、
それに反することをすると、機嫌を損ねてしまう。
だから私は、いつの間にか
「こうしたほうがいいかな」
「こう言ったら怒られないかな」
「これなら喜んでもらえるかな」
と、自分の気持ちよりも、
相手の反応を先に考えるようになっていました。
「いい子でいること」が、
私にとってはごく普通のことになっていたのだと思います。
息の詰まるような家から早く出たい。
自分の意志で、自分の人生を選べるようになりたい。
そんな思いがあって、私は早く大人になりたかった。
今振り返ると、
「自分はどうしたい?」よりも、
「どうするのが正しい?」を優先することが、
長い間、私の中に染みついていたのだと思います。
だからこそ今、私は、
「自分はどう感じる?」
「私は何が好き?」
「本当はどうしたい?」
という、自分の感覚を大切にしてほしいと思っています。
テーブルコーディネートは、自分の「好き」を見つける練習
テーブルコーディネートって、実は小さな選択の連続です。
どんな色が好き?
どんな器を使いたい?
どんな雰囲気にしたい?
を合わせたら、自分らしいと思える?
もちろん、基本的なルールや知識はあります。
でも、知識を身につけた先には、
「正解」ではなく、
たくさんの「選択肢」が生まれます。
そして、その中から
「私はこれが好き」
と、自分で選んでいく。
私は、この経験がとても大切だと思っています。
テーブルの上で、自分の「好き」を選ぶ。
自分の感覚を信じてみる。
人の正解ではなく、
自分にとって心地いいものを選んでみる。
そんな小さな積み重ねが、
いつか暮らし全体にもつながっていくのではないでしょうか。
生徒さんの言葉が、とても嬉しかった
先日、半年ほどレッスンに通ってくださっている生徒さんが
レッスンのティータイムで、こんなことを言ってくださいました。
「私、いつも甘いものって食べないんです。
家でも食べないし、得意じゃないと思っていたのだけど……」
そして少し笑いながら、
「ここに通うようになってから、ティータイムのスイーツが美味しくて。
実は私、甘いものが好きだったのかと思うくらい(笑)」
と。
この言葉を聞いて、
私はとても嬉しくなりました。
もちろん、スイーツを美味しいと思ってもらえたことも嬉しい。
でも、
それ以上に嬉しかったのです。
もしかしたら、
「私は甘いものが苦手」
と思っていたものが、
「もしかしたら、好きなのかも」
に変わった。
それって、
すごく小さなことのようでいて
実は大きなことだと思うのです。
「安心できる場所」だから、見つかるものがある
レッスンでは、テーブルコーディネートを学んでいただきます。
でも、それだけではなく、
ここに来ると少し肩の力が抜ける。
何かを頑張らなくてもいい。
出されたものを、素直に「美味しい」と感じられる。
そんな時間も一緒に提供できているのかもしれない。
そう思えたことが、とても嬉しかったのです。
私は、自分自身が信頼関係を築くまで、
あまり自分のことを率先して話さないタイプです。
だからこそ、
その生徒さんがそんな個人的なことを話してくださったことにも、
特別な嬉しさがありました。
「ここなら話してもいい」
「ここなら、そのままの自分でいていい」
そう感じてもらえる場所になっているのだとしたら、
それは私が作りたい場所そのものです。
私の周りにいる、沢山のこんな女性たちに
周りの目を気にしてしまう人。
「こうするべき」に縛られてしまう人。
家族のため、人のために頑張ることが当たり前になっていて、
自分のことを後回しにしてしまう人。
そして、
「私って、本当は何が好きなんだろう?」
と、自分の気持ちが少しわからなくなっている人。
そんな人たちに、
もっと自分の感覚を信じて、
自分の「好き」を大切にして、
軽やかに人生を楽しんでほしい。
そう思っています。
幸せの方法は、「自分で選べるようになること」
だから私は、テーブルコーディネートを通して、
ただ「素敵なテーブルの作り方」を教えたいわけではありません。
知識を得ることで、選択肢を増やす。
いろいろなものを見て、知って、
「こんな方法もあるんだ」と知る。
その中から、
「私はこれが好き」
「今日はこれにしたい」
と、自分で選ぶ。
そして、
その選択を楽しむ。
それはテーブルのことだけではなく、
暮らし方そのものにもつながっていくと思うのです。
豊かさって、持っているものの多さではなく、
「自分で選べること」なのかもしれません。
そして、
自分で選べるようになると、人生は少し軽やかになる。
テーブルから、人生を楽しむきっかけを
私にとってテーブルコーディネートは、人生そのものではありません。
でも、
「今日はどの器にしよう?」
「この色、好きだな」
「こう合わせてみたら素敵かも」
そんな小さな「自分で選ぶ」を楽しむことが、
自分らしい人生を作っていくきっかけにはなると思っています。
食卓は、毎日の暮らしの中にあります。
だからこそ、そこから少しずつ変えていける。
誰かの正解ではなく、自分の心地よさを選ぶ。
人の目ではなく、自分の「好き」を大切にする。
そして、そんな自分の選択を、
安心して楽しめる場所がある。
私は、そんなレッスンを作っていきたい。
テーブルコーディネートをきっかけに、
「私、これが好きだったんだ」
と、自分の中にあるものを見つけてもらえるような。
そして、
自分の人生を、自分で選びながら楽しんでいけるような。
そんな小さなきっかけを、
これからもテーブルの上から届けていきたいと思っています。
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