ビスケットの日とダンキング | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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  私たちが知るビスケットは,甘い西洋焼き菓子のことだが,本来ビスケットは,遠征や航海などの食料として,西洋人に重宝された食品なのである。なにしろビスケットは,栄養価が高く、保存が効き、携帯性もよいから旅行や戦争にはうってつけの食べ物だ。しかも長期旅行の場合は、通常2度焼くビスケットを4度も焼いて水分を飛ばしカラカラに作り上げた。食べる際にはスープや紅茶などに浸して柔らかくしから口に運ぶことが多かったのである。

 

ティータイムのイギリス兵

イギリス人は,ティータイムには戦争も休む。それが,イギリス人というものだ。

 

 イギリスで昼下がりに紅茶を飲む習慣が広まると、紅茶好きのイギリス人達は,温かい紅茶にビスケットを浸して食べるようになった。これがいわゆる「ダンキング」と呼ばれるビスケットの定番の食べ方なのである。

 

金山城伊達・相馬鉄砲館のティータイム

宣伝です。(〃艸〃)ムフッ

   

ダンキング

 

写真引用 https://b-o-w.jp/dunking-tea-biscuit

 

 このダンキングのルーツは、16世紀のイギリス海軍の食事に由来する。長い船旅では「ハードタック」と呼ばれる日持ちのする無発酵の堅パンが常食となり,乗組員たちはこれをビールに浸して食べていた。この食べ方が「ダンキング」に繋がっていたのである。

 

博物館に保存されている堅パン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』堅パンより

 

 日本人の眼には,こんなビスケットの食べ方はお行儀の悪いことと映る。しかしイギリス人のみならず,西洋では当たり前の食べ方なのである。日本でもおなじみの「ダンキンドーナツ」というアメリカのドーナツ屋の名前も、ドーナツを温かい飲み物に浸すところからつけられた。

 例えば,お煎餅を緑茶に浸して食べるなんてことは,日本人には考えられないことだ。お煎餅を齧ってポリポリと鳴る音を楽しみ,それを熱いお茶でグッと流しむのが日本人というものだ。私はイギリス人に生まれなくて本当に良かったと心から思うのである