いよいよ夏休みが始まりました。

外国人観光客も多くてホテル代は高いし、観光地の物価も上がっているし、ハイシーズンには新幹線の自由席もなくなったし、海外旅行はおろか、家族で国内旅行に行くことすらなかなか厳しいご時世になってしまったような気がします。

 

が、今日お話ししたいのはそういうことではなくて、海や川での遊びに際して、幼いお子さんが水難事故にあわないための心得みたいなものを確認しておきたいと思います。

 

・ライフジャケットを着用

・水辺では一瞬たりとも目を離さない

・いざというときのための大きめの浮き輪など十分に浮力のあるものや長めのロープなどを用意しておく

・・・などなどみなさんも気をつけていらっしゃると思います。

 

それに加えて、小さなお子さんだからこその注意点を考えてみたいと思います。

小さなお子さんが、泳げないにもかかわらず水の深みに足を踏み入れちゃう原因のひとつに、サンダルや帽子が脱げて、水に流されそうになったのを、つい取りにいってしまうということがあります。

 

普段、靴を落としたり、帽子をなくしたりしたら、すごく怒られると思っているお子さんほど、「やばい、ママやパパに気づかれる前に自分でなんとかしなきゃ!」と思ってしまいますよね。それで流されていくサンダルや帽子を追いかけちゃうんですね。

 

幼いですから、判断力は未熟ですし、そもそも状況の把握なんてできません。目の前のサンダルや帽子しか見えてません。気づいたときには自分も流されてしまったりするわけです。

 

「サンダルや帽子が水に流されて行ってしまったときには、絶対に追いかけちゃダメ。サンダルや帽子をなくしても、ママもパパも絶対に怒らないから」って事前に伝えておくべきですよね。

 

「もし飛んでいったり、流れていったりしても、ほら、替えのサンダルも帽子もあるから安心してね」と、実際の替えのサンダルや帽子を見せてあげると、ただ言葉で伝えるよりも、子どもの印象には残りやすいかもしれないですよね。

 

浮き輪やビーチボールについても同じように伝えておいてほしいです。

 

ただし、そう伝えておけば安心ということもなくて、それも忘れちゃうのが小さな子どもなので、やっぱり一瞬たりとも目を離しちゃいけないんですよね。

 

たとえば、石を拾って水切り遊びとかしているだけだったら、泳いでいるわけじゃないからいいかと油断して、目を離しちゃうことがあるんじゃないかと思います。陸で遊んでいるつもりだから、ライフジャケットをつけていなくても、気にしなかったりする。

 

でもそういうときですら、風で帽子が飛んでいってしまったり、大きく足を踏み出した拍子にポーンとサンダルが足から外れて飛んでいってしまったりはするわけです。そのときが危ない。だからやっぱり一瞬たりとも目を離しちゃいけないんですよね。

 

それと、もう一つ危ないのは、何家族か合同でBBQなんかをしているとき。大人の目がたくさんあるときこそ油断が生じます。

 

誰かが見ていてくれるだろうという油断をお互いにして、誰も子どもを見ていない魔の瞬間が生まれてしまうということもあるんです。しかも家族が多いと、子どもの数も多くなりますから、目が行き届きにくくもなる。

 

大人が多いときこそ、誰が子どもたちを見守る役割をするのかを明確にして、「ちょっとトイレに行ってくるから、その間、子どもたちを見ていて」なんて、ちゃんと言葉で状況確認をお互いにするように、心がけたほうがいいと思います。

 

海や川での遊びは楽しいけれど、決して人間本位で消費して、楽しさだけを搾取できるものではありませんよね。そこが遊園地や万博とは違います。

 

自然の中で遊ぶということは、そもそも自然は優しくて美しくて恐ろしい存在なんだということを子どもの心に刻む機会でもあることを忘れないでほしいと思います。

 

※2025年7月24日のFMラジオJFN系列「OH! HAPPY MORNING」でお話しした内容です。