ある予備校の資料によると、2012年頃から『大学志望者数』が『大学定員』より減少した、という結果になったようです。事実、定員割れの大学がかなりの数になっているように思います。これは行きたい大学を選ばなければ、受験者全員が大学生になれるという『大学全入時代』が到来していることです。
定員割れを起こしている大学では、入学試験と言う『学生の選別』を経ずして大学生を誕生させているという現象が起きているのです。これはどのようなことを意味するか?それは、小学生・中学生・高校生(かなり前から全入になっています)と全く、勉強らしい勉強をしなくても『大学生』になれるのです。と言うことは、その大学では、『講義の崩壊』『演習の崩壊』という事態が生じます。講義中に教室を歩き、飲み食いし、化粧をし、スマホでメールをしたりゲームに興じたり・・・という大学生が跋扈(ばっこ)しています。
そんな中で、私は生徒たちに、心がけて重要と考えて指導していることは『志』と『プライド』を持つことの大切さです。この2つが欠けてしまうと、生徒たちは『行きたい大学』から『行ける大学』へと方向を転換してしまいます。最低限、この2つを心に刻んだ生徒たちは、自分の目標に向かって只管(ひたすら)邁進(まいしん)するのです。
その結果、今年度は、わずか10名の受験生ながら、私の教室から国立では、北海道大学へ4名、秋田大学へ1名、室蘭工業大学へ1名、残り4名はレベルの高い私立大学へと合格を決めてくれました。これは私の塾が合格へと導いたわけではなく、彼らや彼女らが自ら『志』と『プライド』をもって受験に臨んだ結果であることは明らかです。そのために私の出来たこと(役割)は、彼らに3年間『志を持つこと』『プライドとは何か』を、ことあるごとに『熱く語った』だけなのです。
毎年のことなのですが、今頃の時期は、大学の推薦の決定の時期になります。私の生徒は、『楽をするために推薦をしてもらう』という考え方の生徒は一人もおりません。何故わかるかと言うと、先日も、ある生徒から「先生、推薦に提出する『志望理由書』を書く指導をしてもらえますか?」と言われ、「貴女(あなた)は、なぜ看護師になりたいの?」と聞いて見ると、我欲ではなく、身近にいる『身内』や『友人』の病気を目の当たりにして『人のために頑張りたい』という答えが返ってきました。今、私は何名かの志望理由書を書く指導していますが、皆、志望動機に『人のため』という共通項があることに気が付き、自分の指導理念が間違っていなかったと目頭を熱くしています。
センター試験まで、残り3ヶ月、受験生には『志』と『プライド』の限りを尽くして頑張って欲しいと思っております。
― ちょっといい話・・・。『志』~ある若者の歌・・・。 -
3ヶ月ほど前、私の次男が『蜂窩織炎(ほうかしきえん)』という感染症にかかり、1週間ほど入院しました。その時の話です。少々お付き合いください。
入院している次男の付き添いをしながら、本を読んでいると、病室の扉が開いて若い男性の看護師が「傷口の消毒に来ました」と言って病室に入ってきました。にこやかな表情とテキパキとした仕事ぶりに、私は「この病院は、男性の看護師さんが多いんだね」と声を掛けました。
「今、看護師さんが不足して大変だよね。どうして看護師さんになろうとしたの?学習塾に勤めているので少し話を聞かせてくれない」。と言うと「僕は、大学を出て病院に医薬品を納める会社に勤めていました」・・・。と話だしました。何年か前、お兄さんが事故にあい生死の境をさまよったことがあったそうです。その時、何もできない自分がいたといっていました。「医療関係の仕事をしていても何の役にも立たない。病院の内側に入らなければ…。」と思ったそうです。
それから会社を辞めて、病院に臨時で勤め、配膳の仕事や裏方の仕事を色々とやりながら、看護師や看護助手、薬剤師、受付など詳しく観察したといっていました。それから、自分の将来の仕事を「看護師」と定めたようです。その病院に勤めながら「看護専門学校」の受験勉強をして、合格してから「卒業したら戻ってきます」。と言って専門学校に行ったとのことでした。
「看護の専門学校は3年間だよね」と私が言うと、彼は「保健師の資格も取ったから4年間通いました」。「凄いね。今は充実しているかい?」と聞くと「毎日が戦争のように忙しいけれどやりがいがある」。と微笑んでくれました。「結婚しているの」と私が聞くと「30歳ですがまだしていません。結婚を約束していた人はいたんですけど、あまり待たせたから・・・(苦笑い)」とのことでした。
今の世の中まんざらでもないですよね。「ちょっといい話のおすそ分けでした」。
Blueさんのために。『Those were the days(邦題 悲しき天使)』
歌 メリーホプキン
You tube https://www.youtube.com/watch?v=y3KEhWTnWvE
遠い昔ある居酒屋があったのよ
そこで私たちはよく乾杯したものだわ
大いに笑って時を忘れたものよ
大きな夢を抱きながら
あの頃は良かったわ
終わりが来るとは思わなかった
私たちはいつまでも歌って踊っていられたわ
自分の選んだ人生を愛し
どんなものにも負けないと思っていた
私たちは若く自分の生き方をはっきりと持っていたわ
それから歳月は過ぎ去り
私たちもキラキラと輝く心を失ってしまったわ
もしも居酒屋で姿を見かけたら
お互いに笑顔でこう言いましょう
懐かしい ああ あの頃
私が居酒屋の前に立つと
何もかもが昔と変わっていた
ガラス窓の中に私は不思議な姿を見たわ
あの寂しげな女が本当に私だったの?
懐かしい ああ あの頃
ドア越しに聞きなれた笑い声が聞こえてきたわ
あなたの顔が覗き 私の名前を読んでいた
お互い老けたけど中身は変わらないわね
私たちの心の中の夢は今も変わらないわ
懐かしい ああ あの頃
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