「春、冷たい雪を自らの力で押し上げて咲く『福寿草』」K・Sさんのこと…。 | fadoおじさんのblog~明日の君に~

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 冬、大地を真っ白く染めて降り積もる雪、北海道ではこの雪こそ大地に恵みを与えるたくさんの水をもたらし、「秋の豊かな実り」を支えます。人の人生も、厳しい冬の時期を耐え忍び、やがて春の芽吹き、そして「秋の豊かな実り」をもたらすのです。

 

 3年前の3月末ごろ、一人の卒業生が私の教室お訪れました。K・Sさんです。「○○先生、私、札幌市立大学の助産学専攻科に合格したので報告に来ました」助産学専攻科は大学を卒業した生徒が助産師を目指し受験してくる1年制の大学院です。札幌市立大学は勿論のこと、北海道大学や札幌医科大学などからもかなりの応募があり大変に倍率が高く「狭き門」と言われているところです。

 

 4年前、「○○先生、S(自分の名前)に『大丈夫だよ!』と言ってよ。高校受験の時、可能性2%の高校を受けるとき『○○先生が絶対に大丈夫だから思いっきり頑張ってこい!』と言ってくれたおかげでSはK高校に合格したんだから…」。K・Sさんは、センター試験で緊張のあまりミスを連発、志望大学から程遠い得点でした。そんな、彼女が悲壮な覚悟で、二次試験に向かうとき私に言った言葉でした。私は、胸が張り裂けそうになる気持ちを抑え「大丈夫だから頑張ってこい」と激励したのです。

 

 中学1年生の時に私の教室にやってきた、彼女は、終始一貫してK高校を目指していました。物凄く人見知りなのですが、人一倍頑張り屋さん。しかし、極度に緊張するところがあり、模擬試験ではいつも力を出し切れず「可能性2%~10%」をウロウロしていました。緊張しなければ大丈夫と思っていた私は、高校受験の前の日「絶対大丈夫だから頑張ってこい・・・」と私の愛用のマフラーを彼女の首に巻いてあげ「これで大丈夫だ」と暗示をかけました。そして、彼女は見事K高校に合格してきました。しかし、憧れの高校に入ったのですが、なかなか高校にも馴染めず3年間を過ごしてしまいました。

 

 そして、大学受験・・・受験した大学は、ことごとく上手く行きませんでした。専門学校は何か所か合格していたのですが大学にこだわった彼女は、新しく「看護科」が新設された、〇川の大学を受験することになりました。私は、受験の前の日、〇川のホテルに宿泊していた彼女の携帯電話に連絡し「大丈夫だ!頑張れ!」と激励しました。彼女の学力からするとその大学は難なく合格し、「特待生」というおまけまでついてきました。そして、私は、彼女が〇川に旅立つ前日「何があっても頑張って来いよ」と激励して送り出しました。

 

 報告に来たK・Sさんは「○○先生、大学に行ったんだけど、推薦で来た生徒ばかりで、皆、全然勉強しないので、同じ大学生と思われるのが嫌だった。だからSはメチャクチャ頑張って勉強して、札幌市立大学の助産学専攻科を目指したんだ」と胸を張りました。

 

 彼女にとって、大学での勉強漬けの4年間は、それはそれは大変な4年間だったはずです。しかし、それを克服した彼女は、まるで、冬の厳しい寒さと豪雪に耐え「春、冷たい雪を押し上げて咲く、まっ黄色な『福寿草(ふくじゅそう)』のように、美しい花を咲かせたのです。そして、秋の豊かな実りをも約束したと感じました。

 

 今、K・Sさんは札幌の総合病院で助産師として忙しく、そして、充実した毎日を送っています。

 

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