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前回は、2016年に相談した
カウンセラーさんについて書きました。

誤解してほしくないのは、
カウンセリングの悪口を言いたい
わけではない、ということです。

(わかってるってニヒヒ?


ただ、私のニーズと相手のサービスが
マッチしなかったという話。



忙しいんじゃないか」という言葉は、
私に2つの変化をもたらしました。



1つは、良い変化。


家にいるとき、意識的に
リラックスすることを心がけてみました。


私の母は、日中に家族の前で
ダラダラすることがなかったので
母親は忙しくなきゃダメだ
という思い込みがあったのですね。




疲れたな、と思ったら休む。


家事が途中でも横になる。



そうすると、イライラがスーッと
消えていくのがわかりました。




心の声を聞く。


母親になってから、初めてのことでした。




もう1つは悪い変化。


忙しいんじゃないか」を
責めの言葉と受け取ってしまったのです。



勤務時間の長さと滅私奉公で
評価される従来の日本型企業において、

短時間勤務のワーキングマザーは
どんなにフルタイムと同等の成果を
あげても評価の対象外。
(成果主義じゃないから就業時間の短さがネックに)



そんななか、モチベーションを
保って働き続けようとすると
賞賛を浴びられるスーパーウーマンに
ならざるを得ない。

忙しくするのは、いわば外的要因からで、
自分が願ったからではない。


なのに、自ら忙しくしたのではないかと
捉えられたように感じて、

わかってもらえない

と悲しくなったのです。



このときまで、私は
子ども2人以上の正社員総合職ワーママが
世間的には圧倒的少数派なことも知らず、
ロールモデルがほぼいないことにも気付かず、

自分はこんなものではない

まだまだ頑張りが足りない

と、歯を食いしばっていました。





自身のことは
キャリアウーマンだとは思ってないし、
上昇志向が強いとも思いません。



ふつうに大学に進学して、
ふつうに就職して、
ふつうに結婚して、
ふつうに子どもを産んで、
ふつうに働く。



就職氷河期で就活に苦労したこと、

専業主婦の母が毎日のように
離職したのを後悔していたこと、

子どもの頃から憧れていた職業に
就けたこと、

物心ついたときにはバブルが弾け
人生のほとんどが不況だったこと、

これらのことから、余計に
働くことに対して並々ならぬ意欲が
ありました。


夫の収入は関係なく、
自分のやりたいことをやる。


それが私にとっての当たり前でした。


当たり前のことを当たり前のように
しようとしただけなのに、
子どもを産んだ瞬間に
「ふつう」ができなくなった。


そのギャップが理解できなくて
「ふつう」を取り戻すために
ガムシャラだったのです。



“ふつうの生活”なんてどこにもないんだよ

なーんて嘯く人もいますが、
その時代や世代、地域での「スタンダード」
があるのは事実。





年上の方とのカウンセリングは
気づかされることも多いけど、
「スタンダード」がズレているため
言語外のところで認識が合わない。


しかも、
当時の私は自分を殺して「良い子」を
演じることで、どうにか相手に
気に入られようとしていました。

そのため、認識のズレから違和感を
覚えたとしても、それを伝えるだけの
勇気がありませんでした。




表面上は相手の言っていることを
理解して実践しているように見えるため、
カウンセラーさんからは
非常に気に入られる。


でも、心の中では必死に

忙しいのは私1人の
せいじゃない!
わかって!

と叫んでいました。




社会的背景を類推してもらえることもなく、
カウンセラーさんの持つ
「男は外で働き、女はそれを支える」という
「スタンダード」に押し切られ、

忙しかった私が悪かったのか

子どもを持っても産前と同じように
働きたいと願うのは、私のワガママなのか

と徐々に自分のことが信じられなく
なっていったのです。



年が明け、2017年に入って
はじめに依頼したのは、
良妻賢母を謳うカウンセラーさんでした。





4良妻賢母主義

夫が出ていった原因は私にある

私が働いていたのが悪かったんだ



すっかりそう思い込んだ私は、
自分と真逆の価値観を知りたいと
とあるカウンセラーさんの門を叩きました。




夫婦関係を良妻賢母の視点から
見つめなおす、というものです。




ここに至っても、まだ私は
“魔法”があると思ってたのですね。




すぐに結果を出したい性質の私にとって
先の見えないことはストレス以外の
何ものでもない。


これまでの自分を肯定して
結果が出ないのであれば、
逆に否定すれば良いのでは?



そう単純に考えたのです。



でも苦痛でしかなかった。






まず、夫が別居に至った原因を
聞かれました。



私が忙しかったこと


と答えました。




マルをもらえました。




やっぱり忙しかったのが
悪かったのか……




自分が言ったにもかかわらず、
過去を否定されたような気がして
ショックでした。



次々に、「妻の務め」を
果たしているかどうか質問が飛びます。



やれ、夫の精神的なケアを
していたかどうか、
やれ、夫の身の回りの世話を
していたかどうか。



それを聞かれるたびに、
イライラする自分がいました。




夫と仲が良かった頃のことを
思い出すと、そんなことを
しなくても何も問題なかった。


私は何もやらず、夫が嬉しそうに
私のお世話をしていました。



むしろ、子供を産んで私が母性に目覚め、
夫に食事を作ってあげたり、
やたらと甲斐甲斐しくしようとして
嫌がられ始めたことに思い至りました。



それを伝えると、向こうは眉をひそめて
言いました。



ご主人は変わってますね。
そんなことをする方は初めて聞きました






ここでも、うちの夫は

変わってる

認定を受けました。





どこに行って話しても、

「変わってる」「聞いたことがない」
「よく一緒にいたいと思えるね」

これがお金を払ってプロだと見込んで
相談した相手の言うことなんだろうか。




プログラムはまだまだ続きがありましたが
途中で「もう結構です」と
席を立ちました。



さらにつづきます。