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子どもって、食べてるとき
何かしら床にこぼす
コップの中の飲み物。
お茶碗の中のご飯。
お椀の中のお味噌汁。
私もよくこぼしてたクチ。
今でも、一食に1回は
何かしらこぼす(笑)。
気をつけてても、自然と
食べこぼしちゃうんだよね〜
子どもの頃、
お味噌汁をバシャーンと
床にぶちまけてしまい、
母からものすごい怒られたことは
今でも記憶に残ってる
だから、
こぼすことはいけないこと
って思ってた
でも、大きくなっても
食べこぼしが減らない私にとって、
こぼしてしまうのは仕方がないこと。
仕方がないことなのに
むやみやたらと怒られるから
こぼすのがすごく怖かったし、
こぼしたあと自分に対する
嫌悪感が強かった
で、子どもを産んで私も母になり、
仕事から帰って慌ただしく夕飯を作り、
食べさせてるときに何度も何度も
お皿をひっくり返され……
あ、うん、
イラッとくるね
でも、怒られて嫌な記憶しか
なかった私には、
イラッときたから怒る
という選択肢は取れなくて。
イライラしてるのに怒れない、
だから余計に機嫌が悪くなる
何とか怒らずにいよう、と
心のマグマを抑えるのに必死で、
すごく葛藤があった
で、こないだ、
子どもがコップに入ってたジュースを
勢いよく床にぶちまけたのよ
咄嗟に、
「わっ
」
と大きな声を上げてしまい。
子どもは、怒られると思ったのか、
ビクッと身を縮めて。
その姿に、ハッと我に返って、
「大丈夫
怪我はない
」
って、子どものことを
心配する言葉が口をついて出た。
そしたら、上の子がすごく嬉しそうに
「大丈夫だったよ
ボク、床拭くね
」
と。
下の子も、自分も手伝いたいと
テーブルの上を拭いてくれ。
3人で協力して、
あっという間に処理が終わった
なーんだ
怒る必要
ないんじゃん
あとに残ったのは
ルンルンな気持ちだけ
飲み物をこぼされても、
ちーっともなーんにも
ダメージがない
もしイライラして怒ったら、
子どもたちは泣きながら
片付けするだろうし、
こっちも怒ってしまった罪悪感で
自分を責めてしまうだろうし、
何より、後味が悪い
こぼすことはいけないこと
という前提を
こぼすのは仕方のないこと
みんなで協力して
片付ければいい
と書き換えてしまえば、
そこに問題は何もなくなるんだなあ
「こぼすのはいけないこと」
と思うから、
食べこぼす=問題
になっちゃう
で、その「問題」を
ずっと抱えている我がお母さま
子どもたちのお迎えに行ってくれ、
母を交えて我が家で夕飯を
食べていたときのこと
下の子を抱っこした拍子に、
母の手元にあった醤油の小皿が
ひっくり返ってしまい、
母のズボンがびしょ濡れ
その瞬間。
母は、
「きゃー
」
と大悲鳴をあげ、
「何で
私ばっかり
こんな目に
遭うのよ
」
と、ひと吠え。
抱っこしてた下の子を
放り出すと、
一目散にトイレに駆け込み、
「下着もびしょ濡れよ
もう、帰る
」
と、夕飯そっちのけで
帰っていきました……
何で私ばっかりこんな目に遭うのよ
(強いて言えば、手元に小皿があったから?)
下着もびしょ濡れよ
もう、帰る
濡れたままで電車乗るの大変じゃない?
母は、こっちの言うことには
耳を貸さず、濡れたまま帰宅しました

驚きや怒りや呆れを通り越し、
ここまでの人だとは……
と、ある意味尊敬(笑)。
こんな人でも、
愛があるから娘の代わりに
お迎えに来てくれるんだよなあ……
でも、母の人生は
相当生きにくいと思う。
働きに出ることもできず、
いたくない家に縛りつけられて
家事を頑張ることでしか
自己肯定感を上げられず、
理想の子育てをすることで
心の離れた夫への寂しさを埋めてきた。
たくさんの
問題
をつくり出したおかげで、
悩みや不安に時間を費やし、
本当に「問題」な現実を見ずに
すませてきた。
それが無くなってしまったら、
嫌でも現実に向き合わなきゃ
ならなくなるから。
うちの母が、気づくのはいつなんだろう。
ものをこぼすことは問題じゃないって。
母は、気が利いて賢い
うちの息子たちを
事あるごとに絶賛し、
「あなたは良い子に恵まれたわね。
私は子育てに失敗したわ」
と、いつまでも実家から出て行かない
弟を問題視するけれど、
弟は母が心配だから
何かと理由をつけて出て行かないのよ。
うちの息子たちとあなたの息子は、
同じように優しいのよ。
早く、それに気づくといいね。
子どもがものをこぼしたって、
30過ぎても実家に籠ってたって、
何の問題もないのよ