映画 [アビエーター/The Aviator ]
台風前夜、近所のビデオ屋さんは混んでいました。
ここは、本、ゲーム&CD、DVD等も扱っている、大きな所です。
もともと量販店が入っていた建物ですから、敷地面積が広いだけではなく駐車場もかなりのスペースです。
それなのに、その夜はほとんど満車状態。
中に入ってみると、いるわ、いるわ小学生風の親子連れ。
台風→学校休校→どこへも行けず子供は退屈
皆さん、学習しているみたいですね。
福岡は毎回被害はあまりないので、家庭内台風への備えの方が万全です。
そんな呑気なことを考えながら、新作DVD、ビデオのコーナーへ行きましたが、完全な出遅れ!
ほとんどレンタル済み。
『オペラ座の怪人』でも借りようかなと思っていたのですが、全く残っていません。
唯一あったのが『アビエーター』 (レオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督、2004・米)
この作品で、アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデン・グローブ賞の男優賞を受賞したレオ様でしたが、結局アカデミー賞は逃してしまいました。
そんなことで、日本でも話題になっていましたね。
映画に対する評価は、賛否両論大きく分かれていますが、私はとりあえず強いインパクトを受けました。
これまでのレオ様の映画に対しては、可もなし不可もなし程度の評価だったのですが、映画の後半は重苦しい雰囲気をぎゅうぎゅうと押し付けられながら、トータルで169分の映画を見てしまいました。
内容は、アメリカの大富豪ハワード・ヒューズ(1905-1976)の物語。
Richard Hack
Hughes: The Private Diaries, Memos and Letters
彼は映画界では、監督、プロデューサーとして、ハリウッド第1次黄金期の帝王と呼ばれます。
また、実業家としては航空会社TWAをはじめとして多くの企業を所有し、1970年前後には経済誌で世界一の大富豪にランクインされたこともあるらしいです。
その上、190cmを越す長身の金髪青年で、エバ・ガードナー、キャサリン・ヘップバーンをはじめとした、ハリウッド女優達とのスキャンダルも有名。
こうした輝かしい経歴の反面強迫神経症になやまされ、1940年代からはバイ菌への強迫観念にとりつかれます。
過度なストレスが、病んだ精神をさらにボロボロにしていく様は、見ていて迫力があり、重苦しい雰囲気にのまれてしまいます。
この映画最大の見せ場と言えるでしょう。
やり手実業家の陰と陽。
しかし、病魔は陰の部分を押し広げ、陽を次第に侵食していきます。
映画には描かれていませんでしたが、亡くなるまでの20年間、ラスベカスのホテルの1室に閉じこもり、極端な隠遁生活を送っていたそうです。
亡くなったのは病院に運ばれる、自家用ジェット機の中。
あまりにの衰弱ぶりに、検死官はその指紋によって本人確認をしたとか。
溢れる才気と行動力が、病魔に行く手を阻まれた悲しい例です。
調べた範囲では、強迫神経症の治療を受けていなかったらしいです。
それに、当時は治療法もそこまで発達していなかったでしょうからね。
その苦しみを思うと、医学の発達を心から望まずにはいられません。
最後にレオ様の演技についての感想。
ハワード・フューズの20代から40代を演じています。
童顔の彼では、40代は無理があると言う意見も多いようです。
しかし、逆に私は狂気とキレモノビシネスマンを演じ分ける終盤部分が、ぐっと引き込まれるものがあって良かったです。
