『ケータイを持ったサル』
『ケータイを持ったサル』(正高信男・中公新書)を読み終えました。
2年前にかなり話題になったので、読まれた方も多いかと思います。
私も人並みに、書店の店頭で手にして、パラパラとめくってみました。
マザコン
母子密着
専業主婦と子育て
専業主婦のジレンマ
こんな言葉が目次に並んでいます。
そしてちらりと見た本文には、専業主婦は社会的賢さの衰えが激しい
そっと本を置き、力なくその場を立ち去りました。
2年前、私は子育てにも自分自身にもすっかり自信を失っていましたから、本の内容に過剰に反応してしました。
そして、それ以来すっかり忘れていました。
ところが先日、[ケータイを持ったサルの続編]という本『考えない人 』が新刊コーナーに置いてありました。
今回は冷静に手にとりました。
そして、この際まとめて読んでみようと、2冊買う事にしたのです。
順当にまずは、『ケータイを持ったサル』から。
第1章 マザコンの進化史
サルの研究者である著者が、サルと日本人の子育てを比較しながら、母子密着子育ての弊害を説いています。
第2章 子離れしない妻と居場所のない夫
これはよく言われることですが、【年収に占める子供と父親への出費比率】などの調査結果がグラフで示されていて、説得力がありました(笑)
第3章 メル友を持ったニホンザル
ここではサルの合図(コール)と携帯でのメールを比較して、「人間は言語をその本来の意味で使用しなくなり、サルへと先祖返りしつつある」と嘆いています。
第4章 「関係できない症候群」の蔓延
ケータイ世代を対象とした実験ということで、10代の女子高生を対象に
非携帯族・・・携帯電話を一切所有していない25人(←かなり珍しい少数派)
携帯族・・・・・メル友の数が最低300人以上の25人(←羨ましい)
に分け、面白い実験をしています。
結論は、「個々人は公的世界へ出て、他者との交渉のなかで初めて自己実現を遂げるものである」
第5章 社会的かしこさは40歳で衰える
【ウェーソンの4枚カード問題】を使っての実験で
「中年になると社会的判断能力が低下する」
「しかも、専業主婦的な暮らしをしているほど、それは激しい」
第6章 そして子どもをつくらなくなった!
「乱暴な表現だが、若いカップルにとってそれは『誰かについて全面的に責任を引き受けることへ恐怖』とでも表現できるかもしれない」と語っています。
最後の章以外は、かなり耳の痛いことが書いてありました。
社会的判断力の衰えた専業主婦が、親子密着でマザコンを作ってしまう子育てとジレンマ
最近の私が悩みつつ、解決しようと取り組んでいる問題ではあります。
しかし、2年前に読まなくてやはり、正解でしたね(汗)
【社会的判断力】に対しても、全く自信がありません。
自分じゃ気がつかないけれど、かなり常識外れの行動をとっていないかと、不安になることがあります。
この本のように、データまで出されちゃうと、ごもっともでございますというしか、ありませんね。
物事すべて、個人差があるということに期待して、せいぜい最下位専業主婦グループの中での、上位入賞を目指します!
そして、やはり以前に計画したとおり、PTA委員の任期が終る来年の4月からは、もっと世の中と接触して判断力の衰えのスピードを鈍化させつつ、同時に[母子密着]も防ごうと決意を新たにしたのでした。