ターミナル | ミツバチ生活への道~英会話・音楽ライブ・映画~

ターミナル

今日はトム・ハンクス主演のターミナル(スティーブン・スピルバーグ監督・2004年・米)を、DVDで見ました。

角川エンタテインメント
ターミナル DTSスペシャル・エディション

テレビでCMスポットが流れていた時から気になっていたのですが、映画館に見に行けないままになっていました。

トム・ハンクスは大好きで、彼の映画はほとんど見ていますが、今回も『やっぱり、上手い!はずしがないね』と満足いく作品でした。


お正月映画としてけっこう話題になっていましたから、ご存知の方も多いのでは。

祖国のクーデターによってビザが無効となり、入国しようとして空港に9ヶ月間足止めをくう男の話です。

政府が転覆したのですから、祖国のお金も使えなくなってしまいます。


リアリティとかヒューマニズムを追求した映画ではありませんから

「あり得ない」 「説得性に欠ける」

と言った批判は、まあそれぞれの感想と言うことで甘んじて受けましょう。


トム・ハンクスの演技力で120分、充分持たせています。

ラブロマンスも盛り込まれていて、相手役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズも可愛かったですよ。

[ナポレオン好き]という設定で、彼女の性格を特徴ずけていました。


私は、空港が大好きです。

飛行機に乗るのが好きなせいもありますが、日常から異空間へトランスポートさせてくれる魔法のゲートでもあります。

アメックスカード1枚あれば(そして誰かが支払いを引き受けてくれるなら)、私だって空港で暮らしていける自信があります。

日常生活でさえ、大して移動距離がなく、きまりきった場所をウロウロしているだけですから(笑)


でも主人公のビクターは無一文。

せっかくもらった無料の食事券も、ゴミとして捨てられてしまいます。

小銭を稼ぐ方法を思いつくものの、これも当局の邪魔で出来なくなってしまいます。

当局としては、厄介者のビクターが不法に空港からNYへ出ていってしまうことを、暗に望んでいるのです。


しかし、誠実なビクターは、正当に入国できる日を待ち続けます。

「あなたは何を待っているのですか」

これが、この映画のカギになるせりふです。


誠実(=トム・ハンクス)

作品のテーマであり魅力です。

誰もが応援せずにはいられない、ストーリー展開になっています。


街にいてお金が無いのは、つらいですよ。

私も1度だけ経験があります。

毎週木曜日、ベースのレッスンに天神に通っています。

車で行ったり、地下鉄でいったり、前後に何をするかで決めます。


その日は、レッスン前に買い物をしようと、いつもより2時間早く家を出ました。

地下鉄に乗りましたが、レッスンバッグにプリペイドカードを入れているので、駅でも楽々。

文庫本を読んでいる間に、天神に着きました。


最初に本屋さん。

数冊の本を手に、レジに並んで財布を取り出そうとしたら

「財布が無い!」

そう、レッスンの日のバックは、楽譜が入る大きさの赤いバック。

いつも使っているバックから、財布を入れ替えておかなきゃいけなかったのです。


レッスンまでの時間、つらかったです。

せめて、250円あったらなぁ。

コーヒーが飲めて、本を読みながら粘れる喫茶店があります。

でも、無一文ではどこにも行けませんね。

しかたなく、紀伊国屋の階段のところの椅子に座って、手持ちの文庫本を読み、何とか時間をつぶしました。


ですから、ビクターが性格の良さとちょっとした技術で、無から生活の基盤を作り上げていく様子は、冒険物語のようでわくわくしました。

キャスト・アウェイ(ロバート・ゼメキス監督、2000年・米)は、無人島でトム・ハンクスが生き延びて脱出する映画でした。

それの、都市版ともいえますね。


そういえば、キャスト・アウェイの時、無人島で4年間暮らした人を演じる為に、すごい痩せ方でした。

映画の最初と途中からでは、全くの別人のような体型。

あれには、感服しました。

演技に対する真摯な態度が、いつもハンクスカラーを映画に色濃く反映させていると思います。


さて、「あなたは何を待っているのですか」への私の答え。

そりゃあ、子供の夏休みの終了さっ!!