詩(14) | BLOG MYSTERY NOVELS

詩(14)



題「見透かされても……」


 電車のスタートと同時に、言葉がおのずから生まれてくる。
 わずか770円の距離の旅。

 くしゃくしゃにしてねじ込んだ、切符をポケットから絞り出し、
 窓の景色を見て、はにかんだ。

 僕の夢、今どこにあるだろう。 
 風が人生を漂泊し始めた拍子に、
 口ずさむメロディ。

 ドレミ鳴らすたび、
 舌噛み、舌笑い、
 ダンス、ダンス。

 おかげで、喉元はすごく涼しくなったよ。

 行き先も決めてない旅だけど、
 鴎に囁くアプローチ。

 思考の加速に身を任せ、

 僕の心は、

 スケルトン。

 今なら、見透かされてもかまわない。