DARK TRANQUILLITY「MOMENT」(2020) | 北条得宗家の鎌倉めぐり

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鎌倉散策や鎌倉散歩の様子の他に養老孟司教授の著書を中心として紹介

 

前作『ATOMA』(2016)から大手ソニー・ミュージック・エンタテイメントに移籍し、およそ4年ぶりとなるイェーテボリ・サウンドの先駆者に数えられる彼らの新作。今回は侮るなかれ。なんとなんと、クリストファー・アモット(G:元ARCH ENEMYARMAGEDDON)が加入し、再びツインギター体制となる6人編成でリリースされた。ヘヴィメタル界のミスター・モラトリアム人間と恐れられる彼だけに演奏に注目だ。

 

とはいえ先行ミュージック・ビデオとして公開された#4「The Dark Unbroken」や#9「Eyes of the World」を中心にそれほど変わっておらず、むしろマーティン・ブランドストロームによるキーボードがこれまで以上にフィーチュアされている。特にオープニングを飾る#1「Phantom Days」や#3「Identical to Note」に顕著であるが、畳みかける疾走チューンでないところに不満がある向きには、他のアーティストを選んだ方が賢明であろう。私的にそれでも良いモノは”良い”とハッキリ言える。全体的にはメランコリックでありながら、時に聴かせるクリーン・ヴォイスと相俟って、原点回帰の音楽に、キーボード奏者を加えて6人編成になり始めた時期いわゆるミカエル・スタンネ(Vo)が喉を傷めた時の変化を加えた印象がある。私だって胃がんの手術での準備や、前後してしまった影響により、ようやくレビュー出来たのがこの時期だしね。

 

これまでの集大成的な印象があり、ムードとしてはもはや最高峰。決して色褪せないイェーテボリ・サウンドは、先駆者であるAT THE GATESIN FLAMESらを上回る。変化を余儀なくされたアーティストが多く、彼らもその例に漏れずな印象も否めなかったが、ここ数作で以ってようやく極めた感があり、本作はそのゴールとなる節目であろう。ミュージック・ビデオに一緒に映っているクリストファー・アモット(G)も違和感なくメンバーに溶け込んでいるし、ライヴにおいての紹介でも今後は「DARK TRANQUILLITYのクリストファー・アモット(G)です!」となるはず。脱退が時期尚早でなければの話ではあるのだが…、とにかく彼はモラトリアム人間なので許してやって欲しい。【84点】