今月にハマるのはこれですな。実はベストセラー『未来の年表』『未来の年表 2』の続編になるわけです。未来の年表では日本全体でどのように高齢化していくかが描かれていて、そして第2弾では実際にどういうことが起こるか、が描かれているわけです。つまり、高齢化に伴って空き家が増加する、空き家は放置されているのでハチの大群が住み着き、歩いている最中に襲われる、1日に一回はアクセルとブレーキを踏み間違える高齢者が運転する車に轢かれそうになったり、また一日に一回はスーパーで万引きするバアサンが警察に連行される光景を見る、などなど。
そして第3弾ともいうべき『未来の地図帳』は人口増加から人口減少のタイミングと地域、市町村によって格差があることを地図上で示している、ということです。だいたいさいたま市と川崎市と福岡市だけは2030年代に入っても人口が増え続けるという状況を何となく理解できるんでしょうが、地方は市街地に住み着いて郊外には回帰せず、東京も23区の中心に向かい始めるのでまだら模様の地図になるのです。
つまり、農家に依存しないので健康悪化することはもちろんですが、もっとショッピングセンターに集まって生活するということになるわけです。私的に人口は別に池田清彦氏が「日本のベスト人口は6000万~7000万人ぐらいって言ってるんだからいんじゃねーの?」と思いたいところですが、健康保険が崩壊しかねないことにもなるわけです。少ない若年層で老年層を支えなくてはいけませんから。
福岡市が2019年4月1日時点での158万人と2035年の167万人では次元が違うと思います。今はレディース・シティと謳われているわけですが、若いレディース・シティも20年~30年ほど経てばババア・シティになるわけです。街中どこ見てもオバハンだらけで、今、天神で展開されているファストファッションだったり、カジュアルだったり、というのは、年月が経過すれば様変わりするわけです。
ちなみに都営バスも、時間が経過せずとも運転手不足でダイヤの間隔が年々大きく開くなど乱れております。東京=人口が多い、といっても年寄りだらけで、今現在だって渋谷駅のバス停を見れば杖ついて歩くジジババ軍団を見るのに、これが20年~30年経ったら、一体どうなるんだ、ということです。もうすでに渋谷は若者の街ではないのです。というか、90年代に一定期間住み着いたギャルが多いというだけで、流行に敏感な日本人にとっては、あっちこっち住処を変えていくでしょうね。
P.S.
あと、こうやってネットが進むと経済が発展した、とか、時代が進んだ、とか、思っている人も少なくないんでしょうが、むしろ逆ですね。昔の方が良かった、というのは精神的にラクだった、ということではないでしょうか。やはり人間は自然から離れられないのです。人間を見るとイライラして、動物を見ると癒される、というのがその証拠です。都市化傾向は留まるところを知りません。
ネット販売も増えているし、だからこそ、こうやってネット上に顔を出すのに気を付けたいことがあります。特にSNSを多用する人は注意した方が良い。SNSをやっている時はまず体を動かしません。つまりSNSを多用する人ほど自己愛が強い傾向があるのです。結局はサイトやブログを開いていること自体が承認欲求の裏返し、とも言われているわけですが、ネットが良くない裏側というのは、自分に都合の良い情報しか見ない、ということです。正確性にも欠けるので、一概にこうだとは言い切れません。見ると、けっこう間違っていることも少なくないでしょう。
【精神科医 片田珠美】
【毎日新聞】


