こんにちは。

 
としださおりです。
 
 


息子が幼稚園に入ったばかりの頃。

その直前まで利用していた

一時保育の先生から連絡があり

新しいダンス教室がオープンすることを教えていただきました。




この頃の息子は迷子になることも多く

夜になってもパワーがあり余り

私は毎日ヘトヘトに疲れきっていたので、

ダンスでもやって体を動かして

疲れてくれると助かるわ~と

軽い気持ちで体験に行ってみました。




先生は若くてきれいな女性でした。

まだオープンしたばかりで他の生徒さんはいなくて

体験も息子一人のマンツーマンレッスンでした。





ダンス、と言っても 

幼稚園に入ったばかりの幼児ですから

飛んだり跳ねたり走ったり

ゆっくり歩いたり変なポーズをしてみたり。

難しいことはなく体をしっかり動かそう!

という感じでした。






息子はきれいなお姉さんが大好きでしたし

そのお姉さんが自分にかかりっきりになってくれる訳で

とても嬉しかったと思うのですよ。

内容も息子にとっては遊びのように感じたと思います。





終わってから

どうだった?楽しかった?

と聞くと

楽しかった!!また行きたい!!

と言っていました。





自宅から近く月謝が安かったことと

先生の雰囲気がとてもよく息子も楽しそうだったので

私はすぐに入会の申し込みをしました。





翌週から週に1回のレッスンに通い始めました。

内容は体験レッスンの時と変わらず

体をしっかりと動かそうというものでしたが、

回数を重ねていくと徐々に

音楽のリズムに合わせてステップを踏んでみたり

ポーズを決めてみたり

ダンスらしい要素が増えていきました。





始めのうちは

とにかく自由に、とにかく動いていればよかった。

その頃は本当に楽しそうだった。





でも段々と自由でないところが増えてきたとき

私は息子に違和感を感じ始めました。

感じ始めたというより

なんとなく想像していたけど見ないようにしていた所を

見ざるを得なくなった。

もうこのまま目をそらし続けることはできないのだな

と知らされた。

そのように感じました。





じゃあ、ここでしばらくストップ!

ここから向こうまで大股で歩いてみよう!

一歩進んで手をパチンだよ!

こういった指示を全く聞かない。

言われた通りにできない。

勝手に走り回る。

聞こえていないのかな?と思う感じ。

わざと?






私と家で過ごしている分には

癇癪やわがままも私の対応でどうにでもなる。

でも、私以外の人の指示を聞いたり

それに従ったりが全くできない。

100%完璧にできなかったとしても

もうちょっとはできると思っていたので

私はとても驚き大きなショックを受けました。





先生も始めのうちは

まだ始めたばかりですしそのうち慣れますよ~

とおっしゃっていましたが

あまりに指示が通らない状況に

困惑の色がみるみる濃くなっていきました。




幼稚園ではこの頃、朝の登園時

お母さんから離れられなくて泣いている子が

まだまだたくさんいる中で

息子は私からすぐに離れさっと靴を履き替え

特に泣きもせず1日を過ごしているようでした。




かなり自由な雰囲気の園だったこともあり

保育時間中に何かを指示されることが多くなかったり

先生の対応が上手だったので

息子の特性がそれほど目立っていなかったのですね。




実際、自閉症スペクトラムの診断を受けたあと

幼稚園に報告するまでの間

1度もそれらしきことに触れられたこともなかったし

報告にはとても驚かれたものです。




ですからダンス教室に行ってなければ

診断を受ける機会はもっと後になっていたと思うのです。




診断があるからこそ療育を始められましたし、

私も色々勉強することで

息子との関わり方が分かっていきました。

また育てにくさを感じながらも

上手くいかないのは自分の育て方が下手なせいだ

と責めることもありましたが、

どこかホッとできたことと

これからやっていく道筋が見えたことで

私の気持ちを切り替えられたのが大きな収穫だった

ように思うのです。






ダンス教室は夏休みに入る前に辞めました。

先生には本当に申し訳ないことをしたと思います。

始めたばかりだというのにすぐに辞めること。

レッスンらしいレッスンができる状態ではなかったこと。

心がとても痛かった。

でもあのまま続けていてもお互いにとってよくなかったでしょうね。




今でもあのダンス教室の前を通る度に

たった3ヶ月、ダンスはひとつもできなかったけど

ここに通えたお陰で診断につながったのだな~

と思い出します。






としださおり