これはアメリカの有名なドッグトレーナーのシーザー・ミランが、
自分の食事を異常に攻撃的に守ろうとする『フード アグレッシブ』な犬を行動修正しよう
として咬まれるシーンなのですが、彼の言う所の『エネルギー』(オーラのようなもの)で
支配しようとしても、ちょっと気をぬくとこのように反撃を受けます。
シーザーほどの人がカーミングシグナルを学ぼうとしないことはとても残念なことで、
これほど犬がなだめ行動をしているのに器を取り上げようとしたり、
服従したと思い込んで安易に頭を撫でようとして、「触ったら咬むよ!」と犬が一旦警告しているのにも関わらず手を動かしたのは実に軽率でしたね。
そこで弱みを見せたら甘くみられるというバイアスもあったのでしょう。
まぁ、咬まれた瞬間手を引かずに力を抜いて犬が口の力を抜くまで待って引き裂かれるのを
防いだところは見事でしたが😅
この後、この犬はシーザーのパックに入れてシーザーの犬たちと共に生活させたのですが、
訓練の甲斐なくフード アグレッションがなくならなかったために、飼い主さんに返さず
そのままシーザーが引き取ることになったのですが…
程度にも寄りますがフード アグレッシブな守り行動は簡単に修正できるものではありません。
器を持って少しづつフードを入れて食べさせる等を繰り返して改善されるケースもありますが、それも食事の内容で変わることもありますし、飼い主さん以外の人が器に触れた場合でも違ってきます。
一番いいのは、外ではひとくちで食べられるおやつのようなもの以外与えず、
どうしても与える必要があるときには絶対に他の犬を近づけないようにすることです。
そして家では誰にも取られることのない落ち着ける環境(サークルの中など)で食べさせて、
食べ終わるまで絶対手を出さないことでしょうね。
そもそも多頭飼育で食事中に他の犬が近寄ってきたら激しく攻撃するから困るということでなければ、わざわざ飼い主が食事中の犬の器を取ろうとしなければいいことで、そんな訓練(食事中の犬の器を取り上げる)をしていたら、器どころか食事中に飼い主が近づいただけで攻撃してくるようになってしまうかもしれません。
保護犬などで、犬が食事中同じ部屋にいるだけで怒り、攻撃してくるほどであれば、
・ご飯の入った器を誰もいない部屋に置く。
・次に犬を部屋に入れて食べさせる。
・終わったようなら別の部屋から呼んで犬を部屋から出させる。
・ドアを閉めてから器を回収する
などの方法を取る必要があるかもしれません。
力で脅して取り上げるなどせずに、むしろ人間は決して犬の食べ物を取ったりしないんだよと、
安心させてやることが大切だと思います...
