東野圭吾の金字塔といわれ
ドラマ化もされた
「白夜行」
今さらながらに読みました。
実は、この続編と言われる「幻夜」を
数年前に先に読んでいます。
繰り広げられる、トリックと種明かしの連続。
読者には容易に、
真犯人やからくりはわかるわけですが
そこに至る、犯人たちの動機や心情がわからない。
主役であるふたりの男女の心は、
どんどん入れ替わっていく脇役達の調査や
観察眼からしか想像ができないんですね。
そして、ふたりの心の深い闇に触れ、
いつしかそこに、共振してしまう……。
わたしは、人や社会の心の闇を抉り出し、
人の心を激しく揺さぶることができる
すぐれた小説家というのは
一般人としての幸せや価値観、心を、
なにか犠牲に……というか
生け贄として神様に捧げていると思っています。
こんな悲しくて恐ろしい物語を
淡々とした筆致で紡ぎ出す東野氏は
何を差し出しているんだろな。
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