今回は最年少の下院議員、NYの
アレクサンドリア・オカシオ゠コルテス
(通称AOC)議員に起こった
胸糞の悪い出来事と、
それに対して行われた
突っ込みどころ満載の【謝罪】について
書こうと思う。
AOCはNYのブロンクス出身。
プエルトリコ系であり、ばりばりの
リベラル派である。
事件は2日前。
フロリダ州上院議員の保守派共和党員
TedYohoが、合衆国国議会議事堂内で
AOCを口汚く罵ったらしい。
NYで犯罪率が上がったことについて
AOCが「コロナによる失業と
それ以前にある貧困が大もとの原因である」と
意見したことが気に食わなかったと言われている。
"You are out of your freaking mind,"
まったくお前、どうかしてるな
"disgusting"
気持ち悪い
そしてAOCが反論すると逆に"rude"(失礼)
だと言われ
挙げ句の果に
ファッキンビッチ
と言われたらしい。
AOCはこの時点では、
事を大きくするつもりはなく
流そうと思っていたらしいが
その後のTedYohoからの
【謝罪】に大問題があったため
今日、議会で名指し糾弾を行った。
このAOCスピーチが素晴らしくまさに
Bravoものであったが
ここではTedYohoの謝罪のどこが駄目だったのか
じっくり分析したい。
“I rise to apologize for the abrupt manner of the conversation I had with my colleague from New York,”
"It is true that we disagree on policies and visions for America but that does mean we should be disrespectful."
今回、私とNYからの同僚の間にあった不本意な会話についてお詫びさせていただきます。政治の面、国のヴィジョンで意見が合わないからと言って、尊敬に欠けるようなことをするべきではありません。
"Having been married for 45 years with two daughters, I'm very cognizant of my language. The offensive name-calling words attributed to me by the press were never spoken to my colleagues and if they were construed that way, I apologize for their misunderstanding,"
45年間結婚していて二人の娘がいる立場の私は、自分の言葉には注意を払っています。報道にあったような罵りは私は発しておりませんが、もしそのように受け取られたのならその誤解についてお詫びします。
“I cannot apologize for my passion, or for loving my God, my family, and my country! I yield back!”
私は私の情熱、神、家族、国を愛する事について謝罪する事はできません!私からは以上です!
以下、私の分析。
最初は「ほうほう謝るのね」
という感じの印象で始まったこのスピーチ。
どうやら様子がおかしいと気がつくのは、
自分がいかに家族人間か
というのをアピールしだした部分から。
しっかり目撃者もいる
この事件の事実を否定し
口汚く若い女性議員を罵るわけのない、
ファミリーマンの俺
という絵を描こうとしている。
そして、apologize(謝罪)という言葉の
使われ方に注目してほしい。
ここで彼が謝罪しているのは
言ったことではなく
自分の発言を相手が
どのように受け止めたかについて言及し
【それは残念だ】的な意味での(ソーリー)。
そして最後、正当化と美化のフェーズでは
「愛国」と「神」というキーワード
さえ聞ければ満足、盲目一直線の
自分の指示者たちを安心させるのを忘れない。
私は、【謝罪】をしているはずの彼が
一言もAOCの名前を発しなかったことが
大変興味深いと感じました。
Say her name
私は心でそう叫んだのですが
その時、この状況が
黒人の人権運動のスローガンであり
命を奪われた黒人たちの
名前を忘れるなという意味の
Say their namesと似ていることに
気が付きました。
黒人の命が奪われるたび
【悲劇に対しての謝罪】があり
誰も責任をとらないまま
【犯罪を犯す黒人だから仕方ない】という
絵が描かれ
愛国心と神の名のもとに
『法と秩序』という名の制圧が行われる。
無抵抗で銃を持たない
黒人が殺されたということが
犯罪歴の話にすり変わるとき
その一人一人に人生があったことが、
もはや重大事項ではなくなるのです。
だから、
Say their names.
AOCの素晴らしいスピーチはこちら。
心に残った箇所
↓
父親であることが
人間を正当なものにはしない。
夫であることが、人間を正当なものにはしない。
人に対して尊敬を持った行いをすることが
人間を正当なものにするのです。
あなたは奥さんと二人の娘さんを盾にして
自分を正当化しようとしましたが
私も、誰かの娘なのです。
あなたの末の娘さんさんより私は2歳年下です。
私の亡くなった父は、
娘があのように罵られることを見ずにすみました。
私の母は、テレビで一部始終を見なくてはならなかった。
私が、今日ここに立っているのは
私の両親は、男性にあのよう
に尊厳のない罵り方をされ
黙っているような人間に
私を育てなかったことを
証明するためです。
あなたがプレスの前で
私を口汚く罵ったことに
沈黙をすることは
他の男性に、あなたの娘さんを
含む全ての女性に
そのような言葉で尊厳を
傷つけることを許すということです。
そのことを、
受け入れるつもりはありません。
。。。。。ブラボー、AOC
私が彼女の親だったら、
心底誇らしいと思う。
TedYohoのお粗末な【謝罪】はこちら。
こんな父親の姿を見たら、
娘さんは恥ずかしいでしょうね。
彼がAOCの名前を呼ばなかった理由。
相手が自分と違う【敵】と認識したとたん
敵が自分の娘と同じように
誰かの娘ということも
名前がある個人であることも
意味を成さなくなるということだろう。
Say her name.
Say their names.


