夫は貧困地区出身で(なかなか這い上がれない穴)から這い上がったタイプで、
努力と運の両方が働いて、
いわゆる「ホワイトカラー」の仕事についているが、一つでも歯車が合わなければ、今のように
(スーツを着て、大きなバックヤードで白い柵のある郊外の一戸建てを買う)人生にはなってなかったはずだ。
夫の祖父は字が読めなかった。
夫の父は5年間刑務所に行って、
29歳で死んでいる。
夫の母は15歳で夫を産み
全員父親が異なる弟妹がいて
母がボーイフレンドから何年間も
暴力を受けるのを見て育った。
GeorgeFloydのような
犯罪歴のある恐ろしく危険な男を
美化してヒーローに仕立てて、
BLM運動を加速するなんて恐ろしい、
という意見がある。
でも貧困地区からは
同じような景色が見えるわけではない。
貧困地区には
たくさんの‘’GeorgeFloyd‘’が存在しているのだ。
ヒーローじゃなくて、
そこらへんにいそうな男だから
こんなに悲しいし怒ってるのだ。
その人たちには皆、
名前があり、家族があり、人生がある。
「危険で犯罪歴のある黒人」
と表現されたとしても実際は
口が悪くて筋トレばっかりしているけど
ピーマンが食べれないカズン(前科あり)とか、
アル中で何回も離婚しそうになったり
仕事を首になったりしてるけど、
子供のことが大好きなアンクル(前科あり)とか、
何人もの(GeorgeFloyd)が
私自身の人生にもいて
それぞれ完璧ではない、
ただの人間という気がする。
完璧ではない人なんて
郊外の白人の街にもいるでしょ。
でも
「黒人で貧しい」ことが普通の人生を歩むことを、一段と難しくさせているというだけに見える。
少年の時の一回の過ちが
‘’タイムアウト‘’だけで
チャラになる人生ではないのだ。
圧倒的に選択肢も(後もない)のである。
Georgeをヒーロー扱いしているわけでもなければGeorgeを聖人化しているわけでもない。
ただ自分の知っている
誰かに重ねて見ているだけ。
Georgeの事件はただ一つのきっかけに過ぎず、
これで少しでも自分たちの
黒人社会の問題が改善するようになればいいと
願っているからこそのBLM運動なわけである。
自分たちのコミュニティに
問題が山積みな事なんて、
黒人が分かってないとでも
思っているのだろうか?
GeorgeFloydに犯罪歴があった事が
一体何なんだろうか。
(今さら何言ってんだ)
という気持ちにしかならない。