開場と同時に、
リング下に設けられた祭壇に続々とお客様が
集まって下さった。
葬儀に参加出来なかった業界関係者の方々も、
それぞれの思いを込めて別れを告げていた。
ぺぺさんは自作のテッドさん写真集を
祭壇へ捧げていた。
見せてもらったが
カメラマンとしての愛情がたっぷりと
込められた力作だった。
テッドさんは整理整頓好きなので、
天国のプロレス書庫の一番右側に
キッチリと差し込んでくれるでしょうね。
試合開始前にテッドさんと三沢さんの追悼式が行われた。
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今日は私が挑戦者である。
一般層は「サスケさん、楽勝でしょう?」と、
しかし、常連の皆様は
「サスケさん、絶対に勝って下さい!」と
念を押して下さる。
後者が偽らざる現実だ。
もうすぐ40歳になる私が
力の限りを尽くして
何が生まれるか?
勝利か?憤死か?
どちらにしても五体満足ではリングを降りられないだろう・・・・。
ゴングと同時に王者ハヤトに飛びかかって行った・・・・・・・
ハヤトは明らかにスタミナが切れている様子だ。
精神面ではすでに勝っていた。
試合の主導権は握った。
リスクの高い空中技を敢えて、何度も仕掛けていった。
背中を強打した。
右足首を捻った。
右膝を痛打した。
しかしまだまだ動ける。
奥の手はたくさんある。
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しかし、ハヤトは何度もカウント2.9で跳ね返し、
ゾンビのように起き上がって来た。
まさか・・・・・・、
コーナー上から蹴り落とされた。
まだまだ・・・・・・
振り返った瞬間、
水月にハヤトのつま先が刺さっていた。
ボディーブローなのに
意識が遠退いていく。
そのまま場外でダウンしてしまった・・・
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ハヤトが飛んでいる?
まさか・・・・・・・・・・・・・・・
投げられ、蹴られ・・・・・・・・・・
頭が痛い。
ゴングが鳴った・・・・・・。
喋らずにはいられなかった。
どうしても今日
リング上でお客様に言いたかったのだ。
控え室でもマスコミさん向けに喋ったが
自分で何を言ってるのか分からなくなってきた。
相当、頭を打ってるな。
控え室に戻ったら、
吐血してしまった。
胃袋が痛い。
膝もガタガタで歩けない。
明後日の新木場昼夜出場は
無理だな・・・・・。
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もし、一芸しか出来ない
片足のポニーを見たら・・・・・
それは私だよ。
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