・京都に呉服店を構え、そこの収入源を用いて、幕政を中心として世相が落ち着いていく中
弱体化していく、忍びの初等教育に力を注ぎ、また、格闘が苦手という若者にも、伊賀上野
学校の門戸をひらき、経済、かく乱、など、敵を欺く部門の教育にも着手し、学校の実力を落とさない
ように工夫した。
初等教育の講師に地獄谷忍者の杢兵衛の自薦があり採用した。
・時を同じくして、江戸伊賀屋敷、伊賀上野・上野学校が裏柳生衆に強襲された。
特に上野学校は、裏柳生が乗っ取りをねらったものであったが、幕府の増収・庶民の倹約を
是とする享保の改革を受けて、表・裏の柳生忍者隊の統一、士分取り立て人数の減員が
幕府から発表されたことが、伊賀衆を襲った原因らしく、伊賀衆せん滅の後、上野学校を
乗っ取り、自分たちが伊賀衆になりすませば、今まで通り、柳生忍者隊は裏・表2隊が確保でき、
士分の余席も充分あったろう。が、その狙いは影丸・天真らに阻まれた。
・ところで、、飛脚業はうまくいくのだろうか?別に利益がなくとも構わないが、人的被害が出ると
話は変わってくる・・・責任者の天真は気が重かった・・・せめて影丸と伊賀屋敷で一緒に仕事が
できないものか・・・
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天真「黒帯はノンストップ便だったな。半刻でおよそ5里(≒20km/hr)も走るというではないか?
無茶ではないのかね?」
影丸「まだ研究段階です。
と申しますのは、武士団の「継飛脚」より速い東海道3日間で走破となりますと
下記<表ー4>のようになってしまいます。
つまり皆の健走ってもらわなければなりませぬ。事実上こんなに、緊急時といっても人は
出せません。ですがこの速さで行きますと、江戸ー京都間が1日で終わるのです。
そこで、岡崎、府中のお城に馬を置かせていただくのです。
将来的にはどの飛脚にも岡崎ー府中間(36里8丁、142,2km:行程の約30%)は馬を
使いたいと思っております。
通行手形も出していただくつもりです。信用が得られれば馬を使う距離が長くなって
行くでしょう。
このことについては、両方の城の御家老の御許可も頂いて参りました。
そのかわり、月番で上野学校から誰かが出張って不寝番をする・・・くらいはしなければ
なりませんでしょうけれど・・・
結局「ノンストップ便」は当分おあずけ、ほかの4経路を往路と復路で形を変えて、
立ち寄り宿場町も変えて情報収集していくほかないでしょう・・・」
天真「いや、確かに・・・考え方はすばらしいのだが・・・
いつ、異変が起こらぬとも限らぬこととて、それに常に我々が備える義務があるのか?
それから、この<ハットリクンらいなー>とは何ぞ??」
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<表ー3>表ー1の圧縮版でいす。次の<表ー4>につなげてお使いください。
水色宿は「ハットリクンらいなー」立ち寄り宿場
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<表ー4>ノンストップ飛脚を人間だけで継飛脚を試みれば、最終的に14人の
ランナーが必要になった。
ただし原則受け持ちは一人当たり20km/hrで走ったとして、90分か
8里(≒30km)以内。
表中左端から、太字:ランナー出走順、受け持ち宿場番号/担当距離/予想走行時間
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<図ー2’><図ー2>に宿場立ち寄り時間と宿場間移動速度、全所要時間を追加
・城便:立ち寄り宿場:府中・岡崎1時間、ほか30分。移動速度17km/hr
立ち寄り時間:5時間+移動時間:487.6/17=33時間4分。
・町便:立ち寄り宿場:府中・岡崎90分、ほか60分。移動速度15km/hr
立ち寄り時間:9時間+移動時間:487.6/17=42時間31分
・両便:立ち寄り宿場:府中・岡崎90分、ほか城下町30分。町人町60分。移動速度15km/hr
立ち寄り時間:11時間+移動時間:487.6/17=44時間31分
・ハットリクンらいなー:
立ち寄り府中・岡崎1時魔界土地まで間とほか宿場も1時間。移動速度18km/hr
立ち寄り時間:7時間+移動時間:487.6/18=34時間5分。
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影丸「当分の間速い便で往復させます。片道城便とハットリクンらいなーと
言ったような・・・
残念ながら、今のところ細かいところまで手は回りかねます。
しかし、吉宗公の方針が確かなら、これから、甲賀衆、柳生隊の仕事がこちらにいくらか
回ってくるでしょう。その時に、その仕事を肩代わりすれば、甲賀・柳生に貸しを作れる。
そのためには、東海道沿線に皆が土地勘を持っていたほうがよい。
幕府にも、甲賀・柳生のために仕事をやりましょーといえば、たしょー恩を売ったことに
なりましょーか?
<ハットリクンらいなー>は・・・・」
天真「よし、ハットリクンらいなーはお世話になった先代様への恩義をいつまでも忘れるな!!と
いった、影丸の先達への仁義の命名だ。
説明会はこれで終了する。飛脚については、質問という形ではなくもう少しあとで、
ゆっくり皆で考えてみたい。」
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影丸再び・・・④ 了
説明につまってしまった影丸・・・
説明会を半ば急ぎ終わらせてしまった天真・・・
次回、予想が簡単につく展開に御期待・・・お任せします。
次回 ⑤・最終回