<秋田県編>
<後編>の⑧から⑫です。
平成の合併で、大曲市+仙北郡の自治体→大仙市ができました。
仙北郡の中でも旧・南外村の地名は、一風変わった難解さでした。
(だからなんがい村・・・旧・南外村の皆さん許してネ・・・)
・旧・南外村→大仙市
・・・⑧小浪滝・・・<8>・・・地元の方の口伝では「擬音」とのこと。
そんなんじゃ、手も足も出ません・・・
⑨鞦田・・・<9>・・・訓読みはない字ですが、日本人が勝手に意訳して
日本語風の読みを作ってしまいました。
牛馬の尾にかける組みひもの事だそうで
⑩坊田石兀ノ下・・・<10>・・・問題は「一見円周率か!?」とも読めそーな「兀」を
知っているかどーかだけなのですが。
この円周率もどきの文字、訓読みはない字ですが、
日本人が勝手に意訳して日本語風の読みを作ってしまいました
とがって先端に草木がない様子を表しているそうです。
⑪葎沢・・・<11>・・・訓読みはない字ですが、日本人が勝手に意訳して日本語風の読みを
作ってしまいました。
日本式の植物の分類が以前からあってこの字をあてはめたようです。
・旧・太田町→大仙市
・・・⑫小神成・・・<12>・・・それほど難解ではないと思います。
「テツドー屋ノヨダン」
奥羽本線の八郎潟干拓地の真ん前に「八郎潟」というJR駅があります。
八郎潟の干拓事業が本格化する前は「一日市:ひといち」という結構な
難読駅名でした。
さらに、ここから内陸に3km余、江戸時代まで城下町でありました「五城目、
ごじょうのめ」という街があり、東急から来た電動貨車3000型が2輌の
エンジンをおろした戦前のガソリンカー(キハ04型)を牽引しておりました。
晩年は、というより、元・城下町のプライドにかけて鉄道を敷設してみたと
いうだけで、主体ははじめからバス事業でした。
しかし、このバス屋さんは、東日本では屈指の存在でした。
一方、交通公社の時刻表では、その鉄道、秋田中央交通の欄に、
電車のマークが常に入っており、苦笑しておりました。オシマイ
<8>ざんざら。「ざんざら」は「ざわざわ音がする」擬音と地元では伝わっています。
「南外(不動)の滝」もありますのでその滝の落下音やら、滝つぼから水が
わきあがってくる音やら、
それとも・・・ま、この辺で・・・
でも滝ですから、ざわざわ湧き上がってくるのは水だけではありませんです。
あとですね~、屁理屈をこねますと、小波=さざなみ、と読むことから、
「小浪でさんざなみ」と読んでもいいのではないか?+そして滝は古語で
「たる」または「だる」と言っていましたから、口伝やら地元民謡で
なめらかさに欠ける破裂音「d」がはじかれた。
結果「さんざなみ+る」→母音は全部「あ」→「さんざなまら」・・・・・かな?
<9>しりがい・だ。「しりがい」が牛馬の尾にかける組みひもです。
これが金へん・鍬となると「くわ」となって農機具。生活と密着していますね。
<10>ぼうだいしはげのした。横一本線の上には何も生えてないよ、
という意味で使われています。
本来この字はとがっているといった意味で「突兀」・・・突き出てとがった、
などの使い方が一般的と思います。
<11>むぐらざわ。
葎に「むぐら」の訓読みはありません。むぐら→葛に似たつる草。
<12>こがなり。解説不要と思います。
秋田県の地名の特徴として
・地場産業というのか、古くから使われている、生活密着型文字が
・・・前半②のかいらげぶち、後半⑨しりがいだ、そのまま現在まで
使われているので読めなくなってきている。
・音訓表以外の、日本で使われている慣用的な動植物の名を漢字に
あてはめるのでこれまた???
でした。
江戸時代は大名は結構改易があったところですが、人は動かなかったようで、
古い文字の使い方がそのまま残っているといった印象の秋田県でありました。
最後まで、前・後編お付き合いくださいましてありがとうございました。
秋田県の難読地名 了