お墨付き商品 | 余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

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残り少ない余生をテキトーにいきていくブログ
◇監修 左上野 老鶴 ◇GM 経田野 横鋤 ◇照明 当代元 蔵志
☆余生を送っている人間が書いている記事ですので、恐縮ですが
 「記事更新頑張りましょう」といったコメントにはお返事できま
  せん。

チョット前から、スーパーで「皆さまのお墨付き商品」なるものが、はやっているらしい・・・


先日


「この牛乳いつもと違うの?」

と聞いたら、ニョーボが

「皆さまのお墨付き商品」

といって、値段も違うがそれだけではない。


もし自宅に、バーコードリーダーがあれば、商品のパッケージにあてると、生産者、牛乳を出してくれた牛

の血統が何者、居住歴などほとんどの情報が分かってしまう、と教えてくれた。


すごいモノができましたネ~。


でも、主婦層は喜んでいるそうだ。


特に「ロース切り落とし」などと書いてあっても、良心的な店は「肩ロース」「ロース」とかいてあったり、「国産」「●●国産あるいは輸入品」とあるが、ひどい店は当てにならないし、そーゆー店にかぎってもちろん「皆さまの・・・」なんて商品は置いてあるわけはない。


あるニチヨービ、朝寝を決め込んでいると、ニョーボが今日の買い物は荷物が多いから手伝ってくれと・・・


あ~あ、まー、世界へーわのためにたまには買い物に付き合いますか・・・


・・・と、最後のレジを終わらすと、例の「皆さまのお墨付き商品」コーナーを通り越してさらに奥へと進んでいくニョーボ。


「へー、こんなとこに売り場できたのか。たまに来なきゃダミだな、やっぱ・・・」

でもあまりにも、不自然に楽屋裏のようなところまで来てしまって・・・


「おい・・・

「静かにして・・・入って、よろしいでしょーか?●時に予約のカラスでございます・・・」

ナニヤラ、いつもより1オクターブ高い声で、カッコつけて奥まった場所に声をかけるニョーボ・・・


「どーぞ」

特別にしつらえた調度類で囲まれた部屋の奥からは、優しそうだが威厳に満ちた声・・・

「ご注文は、但馬牛のヒレ、A5、100gを3枚、70gを2枚でしたな・・・¥●●●◇◆になりますが」

「はい、用意して参りました。」


・・・何か知らないけど、商談は成立したらしい・・・

「いつもお世話になり、本当に助かっております」


いつも??????


「こんなことでよければ・・・」

「またお願いいたします」


また???・・・・


「今の、えらそーなひと何?」

「今度の貴方のおとーさまの誕生日、「卆寿」でしょ。」

「うちの両親、もー肉くわんよ」

「だから、量少なくして、いい肉にしたの!半分でも食べてくださればいーの!!嫁の意地もあるの!!」

いつしか、ニョーボの顔つきは、戦隊シリーズの隊員の顔つきのような決意が浮かんでいた・・・


オレは改めて、ニョーボが出てきた部屋を振り返って見やると、

「お墨付き商品・越後屋」と看板がかかっていた。