黒いものと聞いて思い浮かぶのは何?
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黒と言えば、私はこれしか連想しない。
黒いストッキング、いや、私には「網タイツ」に見える。
そして彼女は、いったんトイレに入り、恥ずかしそうに
ガーターをつけて出てきた。
写真を撮った。
不思議そうな瞳が、カーリーヘアの中から私を見ている。
(後年、しばらくぶりで会った時、彼女の額の上は禿げていた)
正直、私はなんの興奮も感じなかったが
羞恥を選び、自ら羞恥をまとう女性の感覚は美味しかった。
昔々、テレビのバラエティー番組で、女性の下着の勝負色は?
の問いかけに、ロンパールームのお姉さんは「黒」と答えた。
テレビ局は、うつみみどりの解答を、そのままオンエアーした。
私はその時、自分がいくつで、どこにいたか覚えていないが
愛川欽也が「お姉さんエッチねええ!」とからかい
彼女が下を向いて笑っていたのを覚えている。
彼女がガーター姿のまま恥じらっているのを見て、思い出した。
そして本当の「黒」の意味を感じた。
黒は吸収するのだ、受け入れる心で、差し出すのだ。
二十歳の頃、冗談で、恋人の誕生日にまっ赤なスキャンティを贈ったことがある。
次のデートはわたしのアパートだったが、彼女は裸になるのを拒んだ
奇妙に思い、力づくでむき出しにすると、そこには激しく息をしている
赤いスキャンティがあった。
その時の彼女の、はち切れんばかりの情欲は、赤が、そうさせていたが
黒は、自分を「物」のように提供する、女の諦めがあった。
彼女はMだった。
「どうぞ、お好きなように」と尻を向けてひざまずいた。
