おはようございます。ニコニコ




続きです。





私たちは、あの人から逃げるようにして

おばあちゃんのいる小さな部屋へ入りました。





あのときの私は平常心を保てていなくて、

正直、ところどころ記憶が曖昧です。





ただ、


「これが最後のお別れになります。」


そう言われたことだけは覚えています。





父、弟、そして私。





順番に、おばあちゃんに最後のお別れをしました。





棺の蓋は閉じられていて、

おばあちゃんの顔だけが見えるようになっていました。





父も弟も、それぞれの気持ちを話していました。





そして、私の番。





いざ最後だと思うと、

何を言えばいいのか分からなくなってしまいました。





父が、


「ななこ、大丈夫か?」


と声をかけてくれて。





私はおばあちゃんの顔を見ながら、


「おばあちゃん、ありがとう。

大好きだよ。」


そんなことを伝えました。





もっと言いたいことがあったような気もするし、これが全てだった気もします。





でも、最後にちゃんと

「大好きだよ」と伝えられました。





そして、おばあちゃんの棺は

ゆっくりと火葬炉の中へと運ばれていきました。





扉が閉まるのを見ながら、

本当にこれが最後なんだと思いました。





その瞬間、すごく怖い気持ちになりました。





大好きな家族が燃やされてしまう。





頭では分かっていたはずなのに、

その現実を目の前にすると、

どうしても受け止めることができませんでした。





おばあちゃんがいなくなってしまうという喪失感が、一気に押し寄せてきました。





そのあと私は父に言いました。





私「お父さん、私…あの人に会いたくない。」





父「すぐ外に連れ出すよ。帰ってるかもしれないし。」





私「うん。ちょっと今無理かも。」





弟「俺もいるから大丈夫だよ。」





私達は待合室に移動しました。





帰っていてくれと願いましたが、

あの人は私の方を睨みながら、椅子に座っていました。









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