おはようございます。ニコニコ




続きです。






弟があの人を連れ出してくれたので、

その間に私と父で、お花と鶴をおばあちゃんの棺に入れました。





私「お父さん、りくと代わってあげて?」





父「お母さんのところに行った方がいい?」





私「うん。りくにもちゃんとお別れさせてあげたい。」





父「……あ……うん……」





私「お父さん、時間もあると思うから早く。」





父「お父さんで止められるかな。」





私「りくがお別れできないのは可哀想だよ。お父さんが無理なら私が行ってくる。」





父「いや…お父さんが行くよ。ななこはここで待ってて。」





葬儀屋さんもそばにいましたが、

なんだか急に悲しくなって、涙が出てきました。





こんな日にしたくなかった。





ただ静かに、

おばあちゃんとの最後のお別れをしたかっただけなのに。





少しして、弟が戻ってきました。





弟「お姉ちゃん、大丈夫だった?」





私「大丈夫。お花と鶴、入れてあげて。」





弟「手紙も持ってきたんだ。これで会えるの最後?」





私「火葬場で最後にお顔は見られるみたい。でも、そんなに時間はないと思う。」





弟「そっか。おばあちゃん、ありがとうね。……もう大丈夫です。」





すると葬儀屋さんが、


「はい、蓋を閉めましょう。」


と言いました。





自分でも意外だったけれど、

その瞬間、思わず


「待ってください」


と言ってしまいました。





最後にもう一度、

おばあちゃんの顔に触れました。





冷たくて、堅かったです。





人間ではない、

人形のように見えました。





そして、棺の蓋を閉めてもらいました。





父と弟も手伝って棺を霊柩車に乗せ、

私たちも火葬場へ向かいました。





火葬場に着くと、あの人が葬儀屋さんに聞きました。





「もう棺に物は入れられませんか?」





父「入れられないよ。さっきのでおしまい。」





「じゃあ私、ここで待ってていい?疲れた。」





父「帰っててもいいよ。火葬に時間がかかるから。」





「タクシー代は?まぁ、あとでいっか。私がいなかったら帰ったと思って。」








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