外出の際は転倒に気を付けて…暖かな服装でお出掛けくださいね
寒空を眺める事なく過ごす冬
風に凍え
お恥ずかしいやら、情けないやら…かなり年期の入ったオバちゃんが、まるで駄々っ子のような事を言ってま~す
なにはともあれ…去年の11月27日にみた、舞台の感想を綴りたいと思います
お付き合い頂けたら嬉しいなぁ

『 僕たちは他人の祈りについてどれだけ誠実でいられるか 』
【「男たちの戦い」偏 】
〔 殉教者 〕
〔 ウサマ・ビンラディン・フットボールクラブ 〕
〔 ウサマ・ビンラディン・フットボールクラブ 〕に出演されていた…津田修平さんのブログを、リブログさせて頂きました
劇場は地下1階
開演時間程なくすると…スーツ姿の男性が舞台にひょっこり表れ、観客に話しかけます
…関係者の方かな
男性の問いかけに笑い、時に応えながら…暫し歓談
実はこの時すでに…お芝居の幕は上がっていたのです
その男性はイスラム原理主義を作った…サイイド
( もちろん役名です )国家反逆罪で明日処刑される身でした
彼は側近のムハンマドに、何故この思想に至ったか…辿った軌跡を語り始めるのです
見聞を広める為、アメリカに渡った彼が目にしたもの…堕落し退廃した社会、物欲で価値観が麻痺し、上部だけの幸せに酔いしれる人々
ムスリムがいかに偉大であるか、本当の敵とは如何なるものか…激しい嫌悪と怒りを滲ませ、イスラムの教えを貫き、生きる道を熱く説くのでした
ムハンマドにはその日、誕生した息子がいました…明日絞首刑となるサイイドに、子供の名前をつけて欲しいと、懇願するムハンマド

終える命と生まれた命…新らたな生命に、復活の灯を見い出だしたサイイドは、子供を「 ウサマ 」と名付けます
殉教者 サイイドは死をもって伝説となり…彼の主義は広くイスラムに浸透したのでした
〔 殉教者 〕は…独り舞台です
今まで観客を、冗談混じりに笑わせていた役者さん…彼がサイイドと名乗り、自ら歩んできた人生を語り出すと、舞台の空気は一変
激しく慟哭するサイイドの姿に、舞台なのか現実か…観客は惑わされて行くのです
そこに居ない筈のムハンマド…実はみている自分である
サイイドを演じた役者さん、その迫力と存在感、魅せる演技に引き込まれ…イスラムの知識は皆無でも、サイイドが苦しみから導きだした思想は、全て正しいと思えてしまうのです
どう言えば伝わるのか、上手い表現が見付からないのですが…とにかく圧倒的な一人芝居でした
絵画の画像…お借りしました

静から動へ…舞台は一転します
サッカーの試合に汗する若者
彼等はウサマが創設した、フットボールチームのメンバー…ユセフ、フセイン、マンスール、ナシルの4名

フットボールの試合で、成績を上げたい彼等…ウサマは各々の持つ特性を生かした戦略で、チームを勝利に導いて行きます

ゲームに勝ち…歓喜する若者達
やがて彼等は自発的に作戦を練り上げ…勝利を勝ち取るようになります
若者達の逞しい姿を…嬉しそうに眺めるウサマ
作戦に行き詰まった時は…ウサマの揺るぎない攻略、力強い言葉の後押しが、彼等を奮い起たせ、更なる成長を促して行くのです
何故ウサマはスポーツと程遠い所にいた彼等に、フットボールを教えたのか…ユセフは疑念を抱きます
仲間は聞いてないと言う、死を示唆するウサマの言葉…それは幻聴か
彼等は敵味方…生と死が常に、隣り合わせの世界で生きてきました
己れの行動いかんでは…家族親戚縁者の命も危ういのです
殺るか殺られるか…どちらの側になるか、境界線の見えない社会
ウサマはゲーム戦略という巧みな方法で…彼等を洗脳し、ジハード( 此所で意味するところではテロリスト )に育て上げたのでした

そして彼等は本当の敵を見定め…あの同時多発テロ 9・11に向かう事になるのです

ウサマと若者達が作戦盤を使い…攻略を立てるシーンは圧巻でした
ウサマは戦術に於いて…ディフェンダーでありフォワードであり、ゴールキーパーでもある
どんな難問も彼の中では、既に答えが見えているのでしょう…ユセフが作戦盤のコマを動かし、ウサマが間髪入れず応じる
ゆっくりと開かれた両手は…まるで神の導きのようでした

人を殺める事を恐ろしいと感じていたユセフ…彼がウサマのマインドコントロールで、段々と変貌していく
純粋にフットボールでの勝利を喜んでいた若者…彼等が制裁の地を探し、目を血走らせ常軌を逸した姿は、みていて空恐ろしいものがありました
舞台で演じる役者さんの…壁に映る影、流れてくる汗の1滴、心臓の鼓動、靴音、全てが完璧なのです
淀んだ空気、血生臭い匂いまで感じ取れる程…五感に響く白熱した演技は、とても見事でした
報道が錯綜する世界…その中から真実を見極める事は、とても困難かも知れません
与えられた情報だけで生きる人々…何が正しいのか、知識を広げる事の許されない社会
平和と言う言葉のない場所で生まれ…争いの中で育って行く命
この舞台をみて、なにより恐れる武器は…人間の思想なのかも知れないと感じました
弾圧し争うのではなく…お互いの価値観を認め折り合いを付け、少しずつ歩み寄る
殺戮ではなにも解決出来ない事…憎しみの連鎖を断ち切る姿勢が、未来を作るのではないか
一緒に行ったじ様( 旦那 )…み終えた第一声「 だよなぁ 」でした
しっかり
物語はフィクションですが…隣国が置かれている状況、世界が抱える問題、若者達の未来を考える、とても良い機会になりました
絵画の画像…お借りしました

難題に挑み私達に提供して下さった…舞台に携わった全ての皆さんに、惜しみ無い拍手を送りたいと思います
ウィル・アイ・アムが平和を願い作った…こちらの曲はいかがでしょうか
動画をお借りしました
神、神、神よ私たちを救って下さい…
空の上から何か導きを送って下さい…
なぜならば人々は絶えず私に聞くのです…
いったいどこに愛があるのかと…
m(u_u)m