ジーニィとリオが通っている現地校は学期が4つに分かれていて、今、丁度3学期が終わったところ。別に教科書が変わるわけでも、休みがあるわけでもないが、3者懇談がある。
ジーニィはこれまでに書いた作文のいくつかを集めてフォルダーに入れてきた。
「ジーニィが一番気に入っているのはどれ?」と先生が聞いた。
「おばあちゃんの伝記かな~。実際におばあちゃんに電話でインタビューして色々なエピソードをまとめたのが、楽しかったです」
じゃあ、それを読んでみるかと先生に促され、ジーニィはやや早口で読みだした。
兄と弟の間で活発な少女時代を送ったオクラホマのおばあちゃんの姿がよく描かれていた。ジーニィは本が大好きで、車の中ではいつも読書。学校から帰ってきてもよく読書にふける。だから、作文もかなり得意である。
読み終えた彼女に僕とベッツィーが拍手をしたら、ジーニィはちょっと恥ずかしそうにほほ笑んだ。
ここで児童は席を外し、親と先生で懇談をするようになっている。
来年の先生の希望などもここで出しておくとその通りになる時がある。ジーニィとリオは去年のこの時期にリクエストした先生に今、担当してもらっている。
ジーニィの番が終わった。廊下では二人が仲良くパズルで遊んでいた。
ベッツィーが「ジーニィ、リオ!リオの教室に行くわよ」と声を掛けると、
声の方を振り向く二人。
4年生になってからは、二人とも熾烈な口げんかや嫌味の応酬をするようになったが、このようなふとした仕草に「仲の良さ」が出る時がある。
何でもないところが心温まる。
リオの先生は科学好きの人。リオとウマがよく合う。
先生の質問にあっけらかんと答えるリオ。
実は今学期の通知簿で、リオは何十もある項目全てにおいて最高の評価(4段階)を得て、人生で初めてジーニィの成績を抜いた。しかし、先生が違うので単純にどちらが上かを比較できない(とジーニィは言い、僕もそれに同意見だった)ということで落ち着いた。しかし、リオの快挙であることに違いはない。もうこの次は落ちるしかない、というのも何となく侘しい。
リオは作文「もしも1兆ドルあったら」を披露した。
この作文、担任の先生がとても気に入っていて、学校内の刊行物として発行するつもりらしい。作文の前半は子供らしい好き勝手な物欲の具体例があげてあるのだが、やがで「1兆ドルも手に入るはずもなく、もっともっと貧しい暮らしになるに違いない」と急に夢がしぼんでいくのだ。だが、それでも主人公は、幸せに感じて生きていくという気持ちの転換が起こるのだが、そこへの渡りがなかなか泣かせるのである。
原文が家に戻って来たら、是非、みなさんにご披露させて下さい。
さて、これで現地校もあと丁度2か月。
毎年のことながらあっと言う間。
のこる二月のあいでに、スクールトリップ、カーニバル、コンサートなどの楽しいイベントがある。
春になり、夏へ向かってどんどんウキウキしてくる時期である。
さて、次のイベントは何だろう?
我が家のカレンダーは書き込みでぎっしりだ。
Takaya
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