今日は夜7時からガールスカウトのビンゴゲームがある。
学校からジーニィの仲良しであるキラを一緒に連れて帰って来た。
後ほど、ベッツィーが2人をビンゴゲームに連れて行くことになっている。
「一緒に晩御飯も食べさせてね」と朝、ベッツィーに頼まれていたので、タコスを作る事にした。
みなさん、真剣に自分のタコスを作り始めた。
具は牛ミンチの他にレタス、トマト、玉ねぎ、オリーブ、そしてチェダーとモッツェレラチーズを混ぜたやつ。
豆を入れたりもするのだが、みんな「いらない」と言ったので、なし。
「いただきま~す」とひょうきんなキラ。彼女はいつも陽気な子。
タコスを食べる時は、こんな風に首をかしげて食べる。
「ジーニィ、スマイル!」と呼び掛けたが、彼女は悲しそう。
「だって、ジーニィ、タコス、嫌いなんだもん」
「えっ?ホンマ?」知らなかった。
しかし、嫌いと言いながらしっかりおかわりもしたジーニィ。
突然、「わっ!」とリオが叫んだ。
画面右端にちょっと見える瓶はタコソース。濃度が高いので、ドバッと一気に出たらしい。
「もう、何しとんねん、お前は」と父は怒った。
手を洗いにいく途中も、ポタポタと床にソースを落として、さらに怒られたリオ。
一体子供は何歳になったらこぼさずに食べれるようになるのやら。
上を脱いで、やっと彼も首をかしげてかぶりつけた。
僕にタコスの存在を教えてくれたのはベッツィー。彼女の故郷オクラホマはテキサスのすぐ近くということで、メキシコ料理がよく浸透している。
マンハッタンの狭いアパートで二人してタコスを作ったのを今でも思いだす。
当のベッツィーはもう滅多に肉料理を食べないし、ジーニィも嫌いだと言っているので、当分この料理を作ることはないだろう。
アメリカで親しんだ最初の外国料理なので、僕にとってはちょっと寂しい。
最後の一つを食べようとしたら、リオに取られた。
「リオはタコス、好きか?」
「うん」
そうか、じゃあ、リオと二人の時にまた食べよう。
うまそうに食べるリオの顔がちょっと嬉しかった。
Takaya
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