ジーニィは1年生の時から補習校で毎年行われる日本語劇に参加している。
去年から僕が脚本と監督を担当している。
1月10日から毎週土曜に練習を重ねた子供達は、今日、本番に臨んだ。
劇の演目は民話「かにの恩返し」を僕がアレンジしたもの。
母親を早くに亡くした姉妹と父の物語。
ジーニィは妹の役。
ある日、姉妹はへびに襲われたカニのお母さんと遭遇する。
カニのお母さんの最期の言葉は「この子たちをお願いします」
姉妹はその言葉に応えて、カニの子たちの面倒を見る。
時には一緒に遊び、時には勉強を教え、時には病気の子を看病した。
日照りで田植えができずに困っていた父親を「なんでもするから」という交換条件で竜王が雨を降らした。竜王は見返りに長女を嫁にくれと命令した。
竜王の嫁に行かねばならず、長女はカニ達に別れを告げた。
お地蔵様のお告げで、竜王は金釘が苦手だと知る。妹は姉との別れがつらい。だが、父親は仕方なく長女を箱の中に入れて、金釘を打った。果たして、これで竜王の攻撃がしのげるのか?
竜王はカナ釘にたじろぐも、大蛇に変身して箱をつぶした。
長女はもう助からないのか?
そこへ、姉妹に世話になったカニの子逹が、決死の覚悟で竜王に立ち向かう。
竜王を殺すことに成功したカニの子たちだが、彼らも戦いの末死んでしまう。
カニの子の死を悲しんだ姉妹は神様にカニの子たちを生き返らせるように祈る。
祈りが通じて、神様がカニの子たちを生き返らせた。
劇の最後はキャスト全員で大合唱。
フィニッシュのポーズもばっちり決まった。
劇のあと、インタビューに答えるジーニィ。
「幼児部の小さい子たちも一生懸命がんばって、感動しました」とジーニィは述べた。
年が明けてからというもの、毎週この劇の練習で大変だった。
でも、キャストのお父さんとお母さん逹が裏方の仕事に精を出し、子供達の舞台を盛り上げた。観客の中には悲しいシーンで涙ぐむ人もでたくらい感動を呼ぶ舞台だった。
アメリカに住みながら、このように日本昔話の劇を、親子そろってする事ができて感激した。
参加者の多くは「来年もやりたい」と言ってくれて、監督冥利に尽きる公演だった。
Takaya
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