主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

夕食後、ジーニィとベッツィーが何やら作り出した。

キッチンに甘ったるい匂いが立ち込める。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

アルミ容器の内がわにバターを塗りつけるジーニィ。

せっせと楽しそうに働いている。

彼女は料理の補佐をするのが大好きだ。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

匂いにつられてリオもやって来た。

「あ、僕もやりたい、僕もやりたい」とせがむが、

「ダメ。これはわたしのプロジェクトなの」とジーニィに断わられた。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

鍋の中身をアルミ容器に流し込む。

チョコレートかな?

「ジーニィ、あふれる。注意しろ」と、やらせてもらえないリオが余計な口を出す。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

ひとつにはピーナッツバター味のチョコチップを入れた。

う~、甘そう。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

もうひとつのには、マシュマロを。

これまた甘そう。

三つ目は何も入れないプレーンだった。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

「ほら、チョコレートファッジのできあがり!」と、ジーンィが嬉しそうに宣言した。

左端がプレーン。混ぜたらわからなくなった。

明日には固まって、ナイフで切って食べるようになっている。


2月7日は双子の誕生日で、ジーニィは明日の放課後にあるガールスカウトでみんなに誕生日をお祝いしてもらう。その集まりにこのお菓子を持っていくというわけ。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

「ん~、おいしい」

鍋の内がわにひっついている余りをスプーンですくって食べるジーニィ。

実に幸せそうである。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

混ぜる時に使ったお玉をなめるリオ。

2人ともアメリカ育ちなので、甘さに対する許容レベルが僕とは違う。

僕はポッキーに少しつけて食べたが、甘すぎて数本で降参してしまった。



主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

脈略もなく意気投合するジーニィとリオ。

学校のトレーナーでおそろいツーショット。

そう言えば、赤ちゃん時代、二人は色違いのおそろいの服をよく着ていたものだ。

今は体がでかいので、何となく異様である。衣装代をけちった漫才師のようだ。




主夫と双子とアメリカンワイフ by  山崎 卓也

ジーニィの膝の上でくつろぐジョイ。

甘い匂いに誘われて何度も立ち入り禁止のカウンターに登り、その都度床に降ろされていた。作業が終わり、やっとかまってもらえて、ほっとしているところ。


明日は双子にとって9歳最後の日。

9年間のフィナーレは補習校の宿題で飾ることが確定している。

誕生日が土曜日で良かった!


Takaya


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