補習校の宿題で、「十年後のぼく/わたし」の題で作文を書けというのが出た。
うちの双子はあと1週間とちょっとで満10歳。
ジーニィはすぐに書き始めた。
読んでみよう。
「十年後、私は大学でじゅ医(獣医の間違い)の勉強をしていたらいいなと思います。わたしは動物が好きだから、助けたいのです。わたしはペットのじゅう医になりたいです。
週末にはアニマル・シェルターでボランティアしたいです。
大学はバーモント州がいいです。バーモント州はいっぱいスキー場があるし、実家に車で帰れるからです。
十年後がとても楽しみです。」
ジーニィは幼い頃から本当に動物が大好きだった。真面目に勉強するし、彼女さえ望めばおそらく獣医になれるだろう。
「スキー場ならコロラドの方が雪がええでぇ」と僕が言ったら、
「コロラドは遠くて、ホリデーの時に家に帰れない」とジーニィは答えた。
家から大学に通うのは嫌だが、かと言って遠すぎるのも嫌、というわけ。なかなか具体的に考えていたのは興味深かった。
リオはしばらく考えていた。
大学に行くべきかどうかの決心がつかなかったそうである。
では、こちらも読んでみよう。
「十年後のぼくは、大学のディビジョン1で野球をしていたいです。レフトを守って打順は三番です。野球がうまくなっているはずなので、大学からしょう学金をもらっています。
大学では数学を勉強していると思います。
大学を出たらメジャーリーグに入るつもりです。チームはやンキーズを希望しています。サラリーが一番高いからです。もらったお金でお父さんといっしょにファーストクラスの飛行機で北海道に行きたいです。
ぼくは、十年後も楽しく暮らしていたいです。」
彼は未だにメジャーリーグに入れると思っているようである。
大学の運動部にはディビジョンが1から3まであり、1が一番レベルが高い。
打順について、
「何で4番にせいへんねん?」と聞いたら、
「だってぼくよりうまい人がいると思うから」と、なかなか謙虚なことを言ったので驚いた。
「前はキャッチャーになりたい、て言うてたやないか?」と聞くと、
「でも、キャッチャーはしんどいってお父さんが言ったから」
どうも楽をして大金を手にしようとしているようだ。
僕を北海道に連れて行ってくれるそうで、ありがたい限りだ。だが、ヤンキーズの3番打者にまで出世して、行き先が北海道というのも可愛らしい。
だが、これには訳があって、僕が以前リオに、
「お父さんは北海道に行ったことないから、一度は行ってみたい」と漏らしたのを彼がちゃんと覚えていたのだ。
さあ、十年後、彼らはどうなっているのだろうか?
楽しみでしかたがない。
Takaya
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