みなさん、こんにちは~っ!
沢山のみなさんから、お気づかいを頂き、とても嬉しかったです。
ありがとうございます。
それでは、早速、空き巣事件のレポートです。
1月10日土曜日。
補習校の放課後、僕は脚本と監督を担当している日本語劇の指導をしていた。
ベッツィーから空き巣に関する電話が何度もあったが、練習は最後までやり通した。
後片付けは勘弁してもらって、ジーニィと二人で家路を急いだ。
「泥棒は何か取ったの?」とジーニィが聞いた。
「いや、何も取らへんかったらしいでぇ」
帰ってくると、家の前にはパトカーと覆面パトカーが停まっていた。
土間にある庭に面したドアから入られたと聞いていたので、まずはそこをチェックした。
これはドアの外側。
棒か何かで何度もこじ開けようとした跡が付いている。
ドアの枠にも傷痕がたくさん。
家の中に入ると警官が2人と刑事が1人いた。
ベッツィーは、「リオとジョイは隣にいるわ」
すると、刑事がそれ付け加えた。
「あなたの奥さんは正しい事をした。ドアが破られているのを見た彼女は隣の家に息子さんを連れて避難し、そこから警察を呼んだ。我々は家に入って、家中全部を調べた。屋根裏も床下も。だが、誰もいなかった」
「そうですか」
「ところで、犯人はあなたの部屋だけを荒らしています。しかも、キャビネットの中の小さい引き出しだけ。何か重要なものをそこに置いていましたか?」
「あそこにはパスポートと日本円が200ドル分くらい」
「何か無くなっているものがないかを調べてください」
もちろんである。
僕は階段を駆け上がった。
キャビネットの中を見ようとしたら、
「あ、ちょっと今、指紋を取っているから、触らないように」と注意された。
僕がいつも座る椅子の上には・・・
本物の指紋採集キット。
「おお、かっこエエ~!」
僕は興奮した。
むかし、科学と学習の付録か何かで、スパイ手帳というのがあり、そこにおもちゃの指紋採集キットが付いていた。他には水に入れるとさっと溶ける紙や、後から来る仲間に道順を知らせる矢印シール等。スパイが電信柱に矢印のシールを張り付けるわけはないのだが、幼い僕はそんな子供騙しの道具にさえ有頂天になっていた。
それが、今、本物が目の前にあるではないか?
「それはいくらする?その懐中電灯みたいなのは、赤外線ライトか?そっちのおしゃぶりみたいなのは何だ?」
僕は山ほど質問を浴びせたかったのだが、さすがに不謹慎であると悟り、断腸の思いで質問を呑みこんだ。そして、指紋採集の作業はあっという間に終わってしまった。
さて、鑑識のおっちゃんが去ったので、しげしてとキャビネットを眺めた。
キャビネット2段目の左にある小さい引き出しにパスポートを入れておいた。床にばらまかれていたが、盗まれてはいなかった。
「犯人はこの部屋だけ、しかもその引き出しだけを荒らしたのだが、何か心当たりはありませんか?」と、いつの間にか背後に立っていた刑事が聞いた。
「う~ん、別に特別なものは何もないですが・・・」
ひょっとして、僕は誰か他の人、スパイか何かに間違えられているのだろうか?
僕は確かに山崎卓也という人物なのだが・・・いや、ずっとそう思って今まで生きてきたのだが・・・。
左の人が刑事。
ベッツィーが今日の行動をもう一度説明している。
僕が家を出たのは12時20分。
彼女が家にリオと帰ってきたのが1時40分。
犯行はわずかこの1時間20分の間に行われた。
「最近、この家に修理をしに来た人達は?」と刑事が聞いた。
僕は屋根が落ちた時に出入りのあった人たちの事を話した。
「保険のアジャスターもここに来ましたか?」
「ええ、ドミニックという人が」と言ったその瞬間、刑事ともう1人の警官ははっきりとした反応を示し、小声で何かをつぶやいた。
うむ、これは何かある。
「ところで、留守電を聞きましたか?」と刑事が言った。
「いや、まだですが」
「変なメッセージがひとつ残されているんですが、ちょっと聞いてもらえませんか?」
この時、僕の背筋がちょっとゾクッとした。
ホラー映画みたいなメッセージだったら嫌だな~。
僕は一階に下りて、留守電の再生ボタンを押した。
はい、ちょっと長くなるので、今日はここまででご勘弁を。
その後、新たな情報が入り、事件は大きな進展を迎えます。
果たして犯人は誰だ?主夫と刑事の推理合戦はどちらに軍配が上がるのか?
Takaya
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