風呂の後、ジーニィとリオはいつものようにデザートを食べた。
リオはチーズケーキ、ジーニィはパンプキンパイ。
食べ終わって、「ほな、そろそろ寝る用意しよか」と僕が言ったところで、急にパンクロック調のにぎやかな音楽がラジカセから流れてきた。
リオがCDを入れたのだ。曲名は、「キャプテン・アンダーパンツ」
同名のおバカな小学生用の本の為に作られた曲(と思う)。
どうしたことか、二人とも椅子を蹴って立ち上がった。
そして、踊り出した。
TVか何かでこの踊りを見たに違いない。
歌詞に合わせてポーズを決めるし、二人の息も何となく合っている。
大音響の一歩手前だが、文句の出ないのがアメリカ郊外の良いところ。
食べたばかりのデザートの砂糖の効き目か、二人の動きはなかなか激しい。
笑いが笑いを呼んで、二人は興奮の渦の中。
僕も二歳上の姉とかなり仲が良かったが、二人で踊り狂った記憶などない。
双子には双子独特の「Vive(波長、波)」があるのだろうか?
シャッターを押しながら、いろんな思いが頭に浮かんだ。
二人はいつまでこんな風にふざけ合ったりするんだろうか?
大きくなっても、しょっちゅう電話やメールで連絡を取り合うのだろうか?
サンクスギビングやクリスマスは一緒に過ごしたりするのだろうか?
つい2時間前は、ジーニィの辛辣な批判に涙を流していたリオ。
珍しく補習校の宿題の進行状況で、リオに後れを取って泣きだしたジーニィ。
泣いたり、笑ったり、踊ったり、歌ったり。
ジェットコースターのようなアップダウンの激しい日常を共に過ごす二人。
踊る彼らを撮りながら、
二人の関係には僕の知りえない領域があるのを感じていた。
Takaya
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