我が家の双子が通うアメリカの学校では、4年生から皆、楽器を習う。選択は弦楽器(ギター、バイオリン、ビオラ、チェロ、等)、金管楽器(トランペット、クラリネット、フルート、サックスフォン、等)、あるいはドラム。
楽器選択の話が出る度に僕は子供らにバイオリン以外は何でも良いと言っていた。
プロが弾くバイオリンには何も文句はないのだが、初心者がやるとあの甲高いキーキーした音を音程を外して鳴らすものだから、どうにも我慢が出来ない。とにかくバイオリンだけはやめてくれ、と何度も念を押した。まあ、9月になってから決める話だけれど。
と、思いきや。3月から放課後クラブなるものが開かれ、いつの間にかジーニィはオーケストラクラブに入った。オーケストラには色んな楽器がある。ジーニィは何をするのだろう?僕は彼女に聞いてみた。
「ジーニィ、バイオリンをやりたい」
こら、ちょっと待て。話が違うやろ!
「え~、それだけはやめて。他にも一杯楽器はあるやろ?」
「あとは、ビオラとチェロ」
うう、どっちも音程が定まらない楽器だ。ならば、音の低いチェロにするか?あれならそれほど神経にさわらないのではないか?
ジーニィが言った。
「チェロは大きすぎるしね~。大きいのは高いと思うよ」
あっそうか。楽器代も考慮に入れねば。大きいものほど高いなら、ここは涙をのんで一番小さなバイオリンにするべきだ。
「じゃあ、バイオリンにしよう」と僕は決断を下した。
「う~ん、やっぱりビオラにしようかな~」
「いや、バイオリンが良い。是非、バイオリンをやりなさい!」
ただし、これはレンタル。今から学年が終わる6月末まで借りて、60ドル。もしその時点で購入したければ、レンタル料の60ドルは支払う代金の中に含めてくれるそうだ。まあ、悪くない。
早速我が家では、僕があんなに怖れていた「ギギギギ~」という音が響き渡りました。
やれやれ。
Takaya
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