今日は資格更新講習のため10時から16時まで講習を受けた。明日ももう1種類の資格更新講習のため長時間講習だ。
終わって車の中で缶コーヒーを飲みながらふと思い出した。人生で一番泣いた日を。
私は祖父が大好きだった。無口だったがとても優しく鉄のように強い人だった。
小さい頃は祖父にベッタリだった。一緒に寝ていて大きな背中にくっつくのが好きだった。大きくて温かかった。
祖父は10年間戦地で戦った。戦後は妻や娘、孫の為に働いていた。
そんな鉄人で優しい祖父も時とともに何故か私より体が小さく見えてきた。ちょっと寂しかった。
私は生まれてすぐ大病で死線をさまよった。それを祖父が死神から助けてくれた。だから大好きで憧れだった。
21歳になりその年の6月のある土曜日私は友人と飲みに行く約束をしていた。
一人暮らしの私は時間まで祖父母の家にいた。祖父と野球をテレビで見ていた。無口の祖父がその日はずっと私に喋りかけずっと笑っていた。時間が来たから家を出る時に祖父は何故か玄関まで来て朝早くでもいいから飲みから帰ったら家に来て寝なさいと言った。別に気にせず笑顔で別れた。
朝5時に一人暮らしの部屋に帰ったら、連絡があった。祖父が私と別れた後に倒れて病院に運ばれたと。
寝ずに病院に向かった。集中治療室に昨日まで元気だった祖父が意識がなく寝ていた。脳溢血だと。
会社帰りに毎日病院に行った。次は私が死神から祖父を守るんだと。
3ヶ月後の9月に強くて優しかった祖父は逝った。何故か泣けなかった。
仮通夜、通夜、葬式が終わり一人暮らしの部屋に帰った。
フラッシュバックのように祖父との思い出が甦ってきた。涙がとめどなく溢れ出して止める事が出来なかった。朝まで泣いた。人生で一番泣いた日だった。
私を死神から守ってくれた祖父。私は守れなかった。寿命と言えばそれまでだが何一つ恩を返せなかった。
あれから今年で22年。祖父と一緒にいた時間より離れてる時間が長くなった。
私の同姓としての憧れである祖父。ずっと祖母と一緒に私の心に生きている今でも。
いつかまた会えたならまた話をしたい・・・