福岡で
喪失で起こる悲しみ、つらさ、苦しみ等から
自分や人との繋がりの問題を扱っている
グリーフ専門士の前田ひとみです。
先週末の話ですが
ずっと応援していた選手の
現役最後の引退試合がありました。
わたしとしては
大変勝手ながら
自分の大変だった時に
その懸命に取り組む姿に
何度も励まされましたし、
応援することで
つらさや苦しさを
ひとりで背負う時間を
減らしてもらいました。
引退については
夏に発表があり
それまでも含め
最後まで応援しようと
思っていたのですが、
やはりいざ引退となると
分かっていても
寂しさやかなしさは
込み上げてきました。
大事な存在との
別れというものは、
どれだけ分かっていても
平気になるものではない
と思います。
確かに、
分かっているからこそ
できる限りの精一杯で
限られた時間を
過ごせるところもある
と思います。
それでもいざ、
別れが来てしまうと
寂しくかなしいことに
変わりはありません。
喪失体験での別れは
どのような出来事でも
その人にとって特別なものです。
これから自分は
あの人だけがいなくなった
この世界をどうやって
生きていけばいいのか。
大切な存在を失うと
大きな不安を抱えながら
深い孤独に包まれます。
その自身の状態を、
焼け野原に
たったひとりぼっちで
放り出された感じでパニック。
底なし沼にどんどんと
落ちていくみたいで怖くなる。
山道を遭難して
右も左も上も下も分からないまま
夜を迎えてしまったような絶望感。
そのような
不安や恐怖心や
孤独感や絶望感として
表現される方も多くおられます。
まさに喪失は
世界と自分とが
切り離されてしまう体験
でもあると感じています。
突然やって来る別れは
その事実を受け入れることが
当然ながらすぐには難しいので
喪失が起こった時に
頭と心が事実を拒否して
むしろ今までの日常を
淡々をこなしていくというな
「喪失の事実の否認」
の状態が
起こりやすいように思います。
別れが分かっている場合は
期限があるからこそ
その期限を悔いなく過ごせるよう
その関係性に大きく
気持ちや時間を注ぐことに
努力をするので
喪失したその時は
寂しさやかなしみの中にも
やり切った自分の安堵感や
対象への感謝の気持ちが
混ざってきます。
なので喪失が起こってから
大きく崩れていないように
自分からも周りからも
見えることがあります。
けれどそれは今まで
別れという期限に向けて
喪失対象に向けて
気持ちを注いでいたからこそ
失ったらどうしよう。
これからどうすればいいんだろう。
居なくならないでほしい。
というような自分の本音を
いやいや、
今はそんなことを
言っている場合ではない。
今は相手との
関係性に集中しよう
と打ち消していく
「自分の気持ちの否認」
の状態が
起こりやすいように思います。
自分自身の気持ちに
あまり目を向ける余裕が
持てなかったということが
喪失までの時間では
頑張るエネルギーのひとつ
になりもします。
それが、
喪失をしたことにより
相手よりも
自分自身の気持ちに
目を向ける機会が
大きく増えたことで
心のバランスが崩れて
これからの時間を
寂しさを抱えて生きていく自分に
大きな不安と怖さを感じ、
今のこの世界には
かなしみを癒す存在が
もう居ないと思い知らされる自分に
深い孤独感と絶望感を抱きます。
これもひとつの
燃え尽き症候群
だとわたしは思います。
なので
時間の経過と共に
段々と自分を嫌いになり
自分自身のことを
受け入れられなくなっていきます。
このような
自分の気持ちの否認の状態
にある時には、
本質的に
自分が自分を強く否定している
状態であることも多いです。
不安や怖さを
小さくしなくていい
んです。
孤独感や絶望感を
浅くしなくていい
んです。
あなたの中にあるものを
無理にどうにかする必要はない
とわたしは思っています。
むしろ、
不安や怖さを
安心して大きくできること。
孤独感や絶望感を
信頼して深められること。
これが大切だと
わたしは思います。
この
安心感と信頼感は
人がひとりのチカラだけで
育てていくことは
難しいものです。
誰かのチカラと合わせることで
築き育んでいくことが
できるようになります。
グリーフケアでは
そのための人、場、時間が
あなたのためにあります。
分かっていたことなのに、
この喪失があまりにもつらい。
あなたがそう感じるのは
当たり前のことです。
むしろ、
ようやくつらいと
感じられるようになった自分に
よくがんばったねと
伝えてあげてください。
あなたが自分のことだけを
強く深く否定しまままに
ならないように。
不安や怖さ
孤独感や絶望感
これらを
あなただけの側に
置いたままにしないように。
グリーフケアは
いつもあなたと共に在ります。
どうぞ安心して
ご相談くださいね。






