東京で暮らす仕事のない俳優フィリップは、
「レンタル家族」という、
依頼人の家族のふりをする仕事と出会う。
家族がいる人も いない人も
皆 心の内に「小さな孤独」、
「埋められない心の溝」のようなものがあって、
それが 多面的に描かれている。
本物の家族でも 時には裏切るし、
偽物の家族でも 時には心を救うこともある。
(パーフェクトデイズと同じく)
神が細部に宿っているかのような
映像と音楽がとにかく優しく、美しくて、
日本の神を理解できなかったフィリップも
八百万の神=万物に神が宿る に気づくラストが、
日本の霊性の奥行きが光ってて 見事だった。
映画史の中でも あの終わり方は、
ベストラストカット!
(永遠の0の終わり方も鳥肌だったけど、
こっちは幸せの余韻が凄い)
人々の繋がりが形ばかりで
本物を失った時代に、家族代行業を通して
温かくフラットに社会を捉えた傑作。
