前回分
そしてナリゾウは雲界に戻ると……
ナリゾウがとうとうカミナリを自分で出せる力が出たのに、
「あれー? 確かにカミナリ出せたはずなのに、あれからまた出なくなった……何で?」
なんと偶然だったのか全くカミナリが出ないままに……⁉
「やっぱり出ない~~~~」
ナリゾウはショックを受けます。
「……ううむ、本当にただの偶然だったかもしれんな」
黒鬼カミナリ親方は言いました。
「ええ、もう出ないのかな~~?」
ナリゾウは半べそになります。
「それは判らんが、何か切羽詰まったりしないとお主の場合はダメなのかもしれんな」
黒鬼カミナリ親方は言いました。
「じゃあ思い通りにはカミナリは出せないってこと?」
ナリゾウは尋ねます。
「……年齢的にはまだ無理だからな」
黒鬼カミナリ親方が言いました。
「そうなんだ~~」
ナリゾウはガッカリします。
「年齢が上がればその内、カミナリも出るんだが……あ、そうだ、
ナリゾウ、お主が良ければ火雷大神(カライタイシン・ほのいかづちのおおかみ)の元で修行をしてみるか?」
「ほんの……みぞうちのおおかみ?」
「違う、ほのいかづちのおおかみ……まーお主はカライタイシンの方が言いやすいかもしれぬな」
ナリゾウは目がらんらんとして尋ねます。
「多分な、しかしもう誰とも接しておらんと聞くし、気難しい方だと聞いておる……が、あっ!」
黒鬼カミナリ親方が気づくと、もうナリゾウは風来坊で飛んで行ってしまいました!
「こらー! ナリゾウ! まだ話の途中だろうが~~!」
黒鬼カミナリ親方は怒ります!
「どうせ、天界にいるんでしょう!」とナリゾウ。
「天界にはおらんと聞く!」と黒鬼カミナリ親方。
「ええ~~それを早く行ってよ~~」
ナリゾウはそれを聞くと風来坊とあっさり戻ってきました。


