浅尾喜多良は全てをリセットする願い事を、とっさにいちかばちか言い放ちます。
途端、どこからか、
ありがとう…と言う声が聞こえた気がしました。
……誰?
モドル? それとも銀河?
後は……親父……とか?
そして次に喜多良が気づいて目が覚めた時は……
どこだ? ここは。
母さんは? 親父は?
病院……? にしては、辺りは少し赤いような肌色のような……
ゴボッ……
水……の中⁉️
オレは一体どこにいるんだ⁉️
浅尾喜多良はパニックになりそうになりながら考えました。
……ここ、病院じゃない!
オレの願い通り元に戻されたんだ……
でも、ここって……
きっと多分、
母さんのお腹の中じゃねーかよ!
そうです! まさかの浅尾喜多良の願い通り元に戻されたのですが、かなり前の……
母親の胎内にいるところまで戻されてしまったのでした!
……バカやろう! 誰がここまで戻せって言ったよ!
喜多良は心の中で叫びました!
……まあまあ、落ち着いてよ、君?
あの男の子の声だけが喜多良の元まで届きます。
どうやら外から話かけているようでした。
……お前! なぜここまでリセットしたんだ⁉️
胎児まで戻った喜多良は心の中で叫びました。
……思い付いたんだ、君の強運をどうやったら回避出来るのか?
そして、君をどうやったら“ボクのものに出来るかってね”で思い付いたんだよ。
君を胎児にすれば、さすがに手出しは出来ないだろうってね……
残念だったね、浅尾喜多良君!
男の子は病院で眠る喜多良の母親のお腹に向かって、今まさに持っていたナイフで突き刺そうとしました!
これこそ、本当の悪夢……!
喜多良の目の前は濃い何かが溢れ出し、やがてそれは真っ黒に覆われていきました。
〈終わり〉
はじめから

