更に百円玉を入れてボタンを押すと、出てきたのは……やはりMスターだった。
さすがにすぐには飲めず……
持ち帰ることに。
そして、
「買えるだけ買っておこう」
なんと木賀齢太郎(キガ ヨワタロウ)はあるだけのお金でMスターエナジーを買い込む。
齢太郎には必ずMスターが出てくるが、色だけは違っていて……
最初はオーソドックスな緑で、白、ピンク、青などみんな色が違っていた。
Mスターの文言はみんな同じくイキっているだろうと勝手に決めつけて、どれも読まなかった。
そしてうちに帰り、白レジ袋にヨワタロウとマジックで書いてから、その中に全てのMスターを入れて冷蔵庫の中へ入れる。
「1日1本……いや2日に1本飲もう」
そして冷蔵庫を閉じた。
翌朝、齢太郎は起きるが家の中は静まり返っていて……
「みんな?」
お父さんの声もお母さんの声もしない……
弟の声もしなかった。
「おーい、どこかへ出掛けたのか?」
齢太郎がリビングとへ行くと、
「うっ!?」
乱れに乱れていた。
まるでガサ入れにもあったかのように……
「お父さん! お母さん!? ツヨシ!(弟)」
キッチンへ行くと、
「わあ!」
もっと酷いことになっていた。
なんと冷蔵庫は開けっ放しで食材はみんな外に出されて、ぐちゃぐちゃになり……
「何で?」
よくよく冷蔵庫を見ると、
「あー! 名前まで書いたのにMスターエナジーがみんなない!」
齢太郎は動揺する。
まさか……まさか……俺の……Mスターエナジーをみんなで飲んだ?
よく見ると、キッチン近くのテーブルの下には齢太郎が自販機ガチャで出した全てのMスターの空き缶が転がっていた。
「全部飲んだのかよ! ふざけんなっ!」
しかも厳重にレジ袋に入れて名前まで書いたのに、どんだけ卑しいんだよ!
齢太郎は怒り狂う。
一応1本は飲んだから力は十分にみなぎっていた!
「どこへ行ったー!?」
すると、奥の部屋から3つの黒い影がやっとその齢太郎の声で反応して……!
「うお~~!」
人間とは思えない声を出し、3つの影は齢太郎に向かって襲いかかる!
まるで3つのそれはモンスターのようで……
齢太郎は渾身の力で端から殴り倒していった。
実は、齢太郎の父親、母親、弟のツヨシは齢太郎のレジ袋を開けてしまい、冗談半分で勝手に飲んでみたのだった。
それが意外と美味しくて、家族はみんなで回し飲みをしてしまい……!
……そのMスターエナジーの注意事項は……
Mスターエナジーを体感せよ!
このエナジードリンクはそれぞれパンチの効いたテイストになっている。
1日1本以上、または他のエナジードリンクを端からテイストしたら、真のモンスターを解き放つことになってしまうから気を付けろ!
『…………朝の9時頃、……県……市の木賀宅で凄惨な殺人事件がありました。
……家族全員死亡したとのことです。
尚、長男のみ自ら首を切って亡くなったことから、無理心中を図ったとみられます……』
続き
