苦情承ります〈38〉天乃、追い詰められてとうとう…… | いろいろしぃーのブログ

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房家天乃は突然、友人の矢張李々佳に絶縁されてしまう。


その追い討ちをかけられるかのように、


「今月末までにはマンションを出ることにしたから……」


またもや勝手に決めてしまった天乃の夫……


「何で勝手なことするの!?」


天乃は声を荒げる。


「だってこうでもしないと、いつまでもただ家賃を払い続けるだけだろう? こうすれば同居も決心出来るだろうし……」


はあ?


「だから、私は今すぐ同居するなんてこと1言も言ってないでしょう!?」


天乃は必死で抵抗したが、


「じゃあ、どうするんだよ!? ひとりで暮らしでもしていくつもりなのか? 無理だよな~」


でも……夫の考えは変わらないようで……


娘の内世は、


「別にじいじ、ばあばの家に行ってもいいよ~、いろいろ買ってくれるし、ママみたいにうるさく言わないもん」


とはっきり言ってくれる始末。


「もし……パパとママ、別々に暮らすって言ったら……どっちと暮らしたい?」


天乃は1番言いたくなかったけれど、言わずにいられなくなり思わず娘に聞いてしまった。


「……どうして? ママ、ばあば、じいじの家に行きたくないの? 何で? ママも行こうよ」


娘は不安気になり天乃の問いには答えず、でも義実家へは誘ってきて……


娘は天乃の手を掴む。


「……そっかー……内世もパパと同じなんだ、じゃあもういいや……」


天乃は絶望してしまい思わず娘の手を振りほどいていた。



そして……


夫と娘が眠った頃、天乃はひとり起きるとやはりトイレへこもった。


「もう限界だ……何もかも……逃げたい今すぐここから……」


気づくと、苦情袋へ入れるだろうA4ぐらいの紙に、再び書き始める天乃。


出来るだけ紙いっぱいに書く。


最後に書いたことは……


……苦情承りますの製造者に会いたい。とくくった。


なので、苦情ではなく要望になり……


苦情袋に苦情やら要望をいっぱいに書いた紙をとうとう入れて、その袋の口をひもで結んだ。


 

続き