コンタクトレンズ・バンジ〈14〉音名しいか、再来店する | いろいろしぃーのブログ

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お客様相談センターへ電話をかけた音名しいか、言われた通りにするしかないと翌日にコンタクトレンズ バンジのあった場所へ向かった。


「あ、今日は……お店があるっ!」

しいかはやっぱり驚く。

なんと引き返した時には空き地だったはずなのに、本日はまた突然そこに前からありましたよ~な勢いで普通に建っていて……!

「良かった~、何が何だか判らないけれど、あるのなら入ろう…」

躊躇(チュウチョ)することなく、しいかは自動ドアをくぐる。


「いらっしゃいませ、コンタクトレンズ バンジへようこそお越し下さいました」

あの時のイケ女店員が、しいかを同じように迎えた。

「あ、あの……電話で…コンタクトレンズを……着けたままで来て下さいと言われたのですけど…」

しいかは戸惑いながら言う。

イケ女店員は突然笑顔を止めると、

「コンタクトレンズをどうしたいのでしょうか? お客様、いえ、音名しいか様」

普通に名前を言われるのも慣れてきたしいか。

「え、あの……コンタクトレンズに頼ってまで自分を変えるのは……ちょっとそぐわなくて……」

「なぜ、音名様はそうお思いになりましたのならば、お棄てにならなかったのでしょうか?」

「そ、それは……」

しいかはハッとする。

イケ女店員の言う通りだった。

「……心のどこかでは、このままでも良いという気持ちがおありだったのでしょうね。

でしたら、その心に従うべきではなかったのでしょうか?」

「……でも……このままでは……」

「友達のことですね? その方はあなたにとって真の大事な方だったのでしょーか?」

何かイケ女店員から、鬼気迫るように問われるしいか。

喉をゴクリと思わず鳴らしていた。

「……どういうことですか?」

「コンタクトレンズをこのまま着け続けるか、それとも返却希望をするのか、

しばらくの間、誠にすみませんが、音名様はある条件をクリアするまで拘束させて頂きますので、ご了承下さい」

「え、拘束…って……!?」

途端、コンタクトレンズ バンジの店内はぐにゃりと空間が曲がってゆき、

「い、いや~~!」

慌ててしいかは逃げようとした時には遅く、ブラックフォールのような闇に吸い込まれて消えてしまった。