小児科医をやってると、「なんとなく調子が悪い」という思春期の女の子の訴えを聞くことがよくあります。

 


頭が重い、疲れやすい、朝がつらい、集中できない、気分が落ち込みやすい。。。
どれも漠然としててはっきりした病名がつきにくい症状です。

 

話を聞いていくと、学校はなんとか行っているし、熱が出るわけでもない。


検査をしても大きな異常は出ないことも多い。


でも本人は、確実にしんどそうにしている。

 

そんなとき意外と多いのが貧血です。

 

 

思春期の女の子は、体が大きく変わる時期ですし、月経も始まります。


それだけでも鉄は消費されやすい。


そこに食事量や生活リズムが重なると、気づかないうちに貧血傾向になっていることがあります。

 

「こんな程度で?」と思われても鉄剤を処方してあげると、日常生活の質が驚くほど好転したってケースは外来では何度も経験します。


朝が楽になった、頭がすっきりした、学校が前よりしんどくなくなった。

 

もちろん、すべての不調が貧血で説明できるわけではありません。


思春期には、他にもいろいろな要因が絡みます。

 

ただ、「なんとなく不調」という言葉の裏に、意外と単純な原因が隠れていることがある。


それを一度知っておくだけでも、見方は少し変わる気がします。